1月12日 神のみわざに応答せよ

イエス・キリスト様を信ずるクリスチャンは、聖書に記されている奇蹟も信じています。イエス様の処女降誕、死からの復活、そして地上におけるご生涯の中での様々な癒し等。一般の人々にしてみれば、それらをまともに“信じていることが信じられない”でしょう。私たちがこれらの奇蹟を信じる上で前提となることがいくつかあります。聖書は神のことばであるということ。神は人間の想像をはるかに超えた偉大な存在であること。神は嘘をつくことが絶対にないこと。神はすべてのことを知っておられ、すべてのことがおできになることなどです。これらの前提は、聖書の奇蹟が(科学や人間の理屈では説明できなくても)本当であると受け入れさせてくれます。こういうわけで、前回から学んでいる、目の不自由な人が癒される奇蹟の箇所も事実として信じ受け入れることができるのです。今回はこの不思議な神様のみわざに関連して二つのことを考察したいと思います。(ヨハネの福音書9章13~17節)

人々が目の不自由であった人(今は見えるようになった人)をパリサイ人たちのところへ連れてきたのは、彼らが律法とその解釈についての権威として尊重されていたからでしょう。使徒ヨハネは目が癒されたのは安息日であったことに触れています。イエス様がされたことは、伝統的な律法の解釈においては禁じられていることであったのです。

I. 神様のみわざに対する応答
①みわざを体験した者(15, 17節)目が見えるようになった男性は、自身が知る限りのことを正直にパリサイ人たちに伝えました。「あの方」が何をしたか、自分が何をしたか、そしてどうなったかをはっきりと語りました。再度質問された際には、「あの方」について預言者であると宣言しています。旧約時代において、預言者は、神の代理人、或いは仲介者として奇蹟を行うこともありました。イエス様は、神から遣わされたお方として、(それが神の御心であるならば)安息日でも人を癒すことができます。イエス様は人の司法の権限の上に存在されるお方だからです。目が癒された男性は、イエス様が明らかに単なる人ではないことを認識しました。
②みわざを受け入れない者(16節前半) パリサイ人のある者たちは、「その人」が安息日を守らないので神様から遣わされた者ではないと断言しました。安息日(にかかわる律法)を破る者であるから、神様が約束された預言者であるはずがないというのが彼らの理屈なのでしょう。彼らは、目が見えるようになった人を前にして、霊的な真実には目が開かれていない状態にありました。
③みわざを受け入れようとする者(16節後半) 一方、あるパリサイ人は“罪人がこのような奇蹟を行うことはできない”と言いましたが、このような反応は少数であったと思われます。かつてイエス様のもとに来た(パリサイ人である)ニコデモがその一人であったかもしれません。(ヨハネ3:2)

②と③のパリサイ人の間で分裂が起きました。神のみわざを示されるイエス様は、ある意味において、人の中でのトラブルメーカーとなられるのです。

II. 神様のみわざがあぶりだす人の罪深さ
①不信:イエス様は人が救われるための「善」はイエス様を信じることであると言っておられます。(ヨハネ5:29)生まれつきの人にはそれができない状態にあります。
②傲慢:人は、自分は正しい判断ができると思っています。自分を信じているのです。そして自身の理解を越えた事がらについては拒絶するのです。
③頑固:神の奇蹟は、ある意味において、人には不都合なこととなります。自分達の考えに合わなかったり、考えが否定されるようなことであれば、受け入れませんし、自らの考えを変えることはしません。

まとめ:神のみわざを体験している者として、神のすばらしさを日々の歩みにおいてあらわしましょう
イエス様を救い主にとして信じたクリスチャンの上には神様の救いのみわざが成就しました。神様との交流が始まり、信仰の歩みの中で、神様のお働きを経験させていただいています。神を知り、イエス様を信じる者にとって、それらは“偶然”でも“幸運なこと”でもありません。一つ一つが神様のみわざです。周囲がそれを認めなくても信じなくても、“主が私を通して、しておられる”という認識のもと日々歩みたいものです。

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