4月30日 究極の敵

アグリッパ王はベルニケと共に、パウロの話を聞くことになりました。彼らと共に千人隊長たちや市の有力者たちが同席しました。連れて来られたパウロについて、ユダヤ人たちは「一刻も生かしておけない」と言い、総督フェストは「死に当たることは一つもしていない」と言っています。アグリッパ王の登場で訴えの理由となる明確な事がらが出てくるのでしょうか。
今回はユダヤ人たちの主張と、総督の見解の大きな違いから、イエス様に対する信仰、そして聖書の真実の前に立ちはだかろうとする存在について考えたいと思います。

I. 憎まれる聖徒:信仰ゆえに不当に取り扱われる信者 →現代の日本において、クリスチャンであることによって人から憎まれることは少ないかもしれません。しかし、たとえそのようなことが発生し、不当に扱われることがあったとしても不思議ではありません。聖書がその現実を想定しているのですから。(イザヤ66:5; マタイ24:9; ルカ6:22; 21:17; ヨハネ15:19; 17:14; ヨハネ第一3:13)

II. 背後で働く悪魔:信仰ゆえに攻撃を受ける信者 →クリスチャンが信仰ゆえに反対され、憎まれ、不当な取り扱いを受けるとするならば、それは、クリスチャンに、そしてまことの神様に敵対する、目に見えない悪魔の存在があるからです。悪魔はあらゆる手段を用いて人に、そして特にクリスチャンになった人に攻撃をしかけ、神様が喜ばないことをし、神様に従わないように頼らないようにと働きかけてくるのです。(悪魔のわざ/ちから: 神に対する不従順の誘惑(創世記3:4-5)、 聖徒を中傷する(ヨブ1:9-11)、病を与える(ヨブ2:7)、正しい者に敵対する(ゼカリヤ3:1)、主を誘惑する(マタイ4:1)、みことばを奪い去る(マタイ13:19)、毒麦を蒔く(マタイ13:38-39)、魂と体を破壊する(ルカ9:42)、罪を犯すことをそそのかす(ヨハネ13:2)、人を食い物にする(Iペテロ5:8)、聖徒を苦しめる(ことがゆるされている)(ヨブ1:12)、世界の支配権を主張する(ルカ4:6)、罪人を支配する(使徒26:18)、不信者の心を暗ます(IIコリント4:3-4)、聖徒と戦う(エペソ6:12)、不思議を行う(IIテサロニケ2:9-10))

III. すべての上に働かれるイエス様:信仰ゆえに希望を持つことができる信者 →悪魔の働きは現実ですが、その上に神の御子であられるイエス様がおられます。イエス様はこの世界に来てくださり、ご自分の身を死にわたすことによって、また復活によって、死に対してまた悪魔に対して勝利してくださいました。このお方を信じてより頼む者には希望と平安、そして悪魔に対する勝利が与えられます。(ヨハネ12:30-31; 14:30; IIテサロニケ2:8; ヘブル2:14; ヨハネ第一3:8; ロマ8:33-34)

まとめ:究極の敵である悪魔に勝利されたイエス様の側に私たちはある →信仰ゆえに、また信仰とは関係のない事がらにおいても困難を経験する私たちが見るべきところ、それはイエス様です。悪魔の活動の機会を与えることがないよう、イエス様から与えられているみことばによって守りを固めましょう。

 

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