7月15日 御霊の実:寛容

寛容とは、“心が広くて、よく人の言動を受け入れること、他の罪や欠点などを厳しく責めないこと”と辞書にはあります。聖書にも寛容が登場し、クリスチャンが御霊の実として表わすことが勧められています。今回は神様が表わしておられる寛容がどのようなもので、また私たちに求められている寛容がどのようなものであるかを学びたいと思います。(ヤコブ5:7-8; ローマ2:4; へブル6:12; マタイ18:26, 29)

I. 神様がもっておられる寛容
①それは罪人に表されている
神様は罪のある人間に対して罰ではなく、ゆるしを与えることを好まれます。使徒パウロは自分が救われ変えられたのは、イエス様が自分に寛容を示してくださったからであると言っています。今もなお神様は、人が悔い改め救われることをお望みになっておられ、寛容でいてくださるのです。(Iテモテ1:16; IIペテロ3:9, 15)

②それは怒ることが遅く、耐え忍び、待つことに表される
神様は気が短い方ではありません。むしろ怒ることが遅く、罪をゆるそうとされるお方です。ですから忍耐をもって罪人を取り扱われ、悔い改めることを待っておられるのです。(出エジプト34:6-7; イザヤ48:9; エレミヤ15:15; 詩篇78:38; エゼキエル20:17; ローマ9:22; Iペテロ3:20)

この寛容に満ちておられるお方を軽視するならば、神様の怒りをいずれ受けなければならない時が来ます。(伝道者の書8:11; ローマ2:4; マタイ18:29-30)

II. 私たちに求められている寛容
私たちは寛容であること、寛容を身に着けることが命令されています。(Iテサロニケ5:14; コロサイ3:12)

①それは愛の表現である
第一番目の御霊の実である愛の表現の一つは寛容です。愛は人に対する辛抱や心の広さといった寛容によって表されます。(Iコリント13:4; エペソ4:2; IIコリント6:6; IIテモテ3:10)

②それは忍耐と喜びが伴う
新約聖書では寛容と忍耐がセットでよく登場します。神様はパウロを通してそれらを歩みにおいて示すように、また喜びをもってするように仰っておられます。(文語訳や多くの英訳では“喜びをもって”という表現があります)(コロサイ1:11後半)

③それは神のちからによって可能である
私たちが寛容さを示し続けることは困難です。(御霊なる)神様の助けにより、神様が喜んでくださる実を生みだすことが出来るのです。(コロサイ1:11前半)

まとめ:あなたには、どのような寛容がありますか?
寛容の一つの面は、相手からのものを受け止める柔軟さ・包容力・強さに表されます。“やられたらやり返す”という対応はせず、器の大きさを示します。もう一つの面は、自分自身の方法・こだわり・標準を棚上げする、或いは自制することに表されます。他の方法に譲り、受け入れることで自身の考え・方針を犠牲にしなければなりませんし、プラスの面に目を向ける努力が求められます。寛容はリーダーにも、リーダーを支える者にも求められます。また子育てや職場で教える者と教えられる者、その両者に求められます。
完全な愛と正しさをもっておられる神様が、私たちに示してくださっている寛容と忍耐、そしてその“苦悩”を考えてみましょう。寛容は待つことであり、期待することであり、受け入れることであり、尽くすことであり、ゆるすことです。神様の寛容の豊かさゆえに私たちは救われ受け入れられ保たれているのです。

 

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