7月9日 有言実行の神

陸地に近づいたことを認識したパウロの同船者たちは、約二週間ぶりに食事をし、夜明けを待ちました。待望の砂浜が目の前にあらわれ、そこへ船を進ませようと、錨を切り、舵綱を解き、帆を上げました。しかし潮流が交わる浅瀬で座礁してしまいました。船首は動かなくなり船尾は激しい波で壊れ始めました。兵士たちは囚人たちが逃げないよう殺してしまおうと相談しますが、パウロを助けたい百人隊長はこれをゆるさず、泳いだり、物につかまったりして陸まで行き着くように命令しました。このようにして全員が無事上陸しました。
神様はパウロに対する約束どおり(24節)、船に乗る人々全員を上陸まで導かれました。神様はご計画(約束)を必ず実行されるお方です。今回は有言実行の神様について以下のことを覚えておきたいと思います。(使徒の働き27:39-44)

I. 神様の計画は人が考える方法で実現するとは限らない →船に乗った人々は全員上陸して助かりましたが、それは船の座礁・難破を経て実現しました。クリスチャンは神様のご計画は成ることを知っており信じてはいても、それがどのようにして実現するかについては自分勝手に考えやすいのではないでしょうか。私たちは、自分に都合が良いと思う方法、最善だと思う方法、可能であると思う方法、或いは自分にとって苦労・犠牲(損失)が少ない方法など、あれこれと考えるものです。しかし、神様のご計画が実行にうつされることを信ずるのであれば、実行の方法についても(自分の願望を)神様に委ねる信仰が必要です。

II. 神様の計画は人の計画によって妨げられることはない →船が座礁し難破した際 兵士たちはパウロを含めて囚人たちを殺してしまおうと話し合いました。このことが実行されていたならば、神様のご計画は達成されませんでした。しかしご自分の約束に忠実であられる神様はこの兵士たちの計画をゆるされませんでした。神様のご計画は邪魔されなかったのです。私たちには(必ず約束を守られる)神様の真実に委ねる信仰が必要です。

III. 神様の計画は人・物事を支配されることによって行われる →囚人たちが殺されることがなかったのは、パウロに好意をもっていた百人隊長の存在があったからです。言い換えればパウロの存在ゆえに船の全員は助かったのです。これらの人の言動を支配されたのは神様です。また人々が泳ぐことができるように、或いは物につかまって陸地まで到達することを可能としてくださったのも神様です。神様はご自分の計画を遂行するにあたって人や物事、そしてあらゆる事情を支配されます。私たちには(どのようなことでもおできになる)神様の全能に委ねる信仰が必要です。

まとめ:神様に出来るかどうかが問題ではありません 私たちが信じるかどうかが問題です →神様は物事の始終を見せてくださるとは限りませんが、一つ一つの場面で事が実現されていくことを確認するときに、私たちの信仰が強められていきます。“神様がここまでこのようにしてくださったのだからこれからも必ず”というように。それは神様のみわざを体験的に知ることであり、経験を踏まえて信ずることです。
神様は個々の人生に、また個々の生活の細かい部分にまで計画を持ち関心を持っておられます。“神様の計画(御心)がわからない”という方は、(自分の考えや計画をわきにおいて)神様に真心から求めたことがあるか点検してみましょう。神様に導かれ示されたあなたに関係する計画は、神様のタイミングと方法によって実現に至ることを受け入れましょう。実現には困難や損失が伴うかもしれません。到達点がなかなか見えず不可能に思えることもあるかもしれません。しかし現時点の状況がどのようであっても神様の計画は必ず成ることを信仰で受け入れ自分の役割と責任を果たしていくことが大切です。

関連記事

  1. 7月12日 栄光の主

  2. みことばは聖化の手段

  3. 主の似姿へ

  4. 7月26日 心を騒がすな

  5. 7月20日 主の復活による啓示⑤

  6. 希望ゆえ我らは謳う(I ペテロ 1:3~5)

  1. 2024.04.22

    恵みの回顧

  2. 2024.04.21

    偉大な救いの探究(I ペテロ 1:10~12)

  3. 2024.04.14

    試練よ こんにちは!(I ペテロ 1:6~9)

  4. 2024.04.07

    牧師の独り言 Vol.22

  5. 2024.04.07

    希望ゆえ我らは謳う(I ペテロ 1:3~5)

For those who speak English: Although we do not have an English service, we will do our best to assist you when you come to our service. Please contact us.