私は聖書の神を信じる①:唯一の神

これまで8回にわたり、「私は聖書を信じる」というテーマで学んできました。聖書が神のことばであり、それを信じるのであれば、聖書に記されているすべてのことを信じることは必然です。これから学んでいく「神」のテーマも、「聖書を信じる」という土台の上に成り立ちます。聖書を信じるクリスチャンは、聖書の神様の何を信じるのでしょうか。今回は、聖書の神様が唯一であることに焦点を絞ります。

I. 神は唯一: 神ご自身の宣言
神様は異教の国ペルシャの王キュロスについてのことばの中で、繰り返し、神は唯一であることを宣言しておられます。(イザヤ45:5-6, 18, 21-22) 申命記32章では、偽りの神々がいかに無価値であるかを示し(37-38節)、まことの(イスラエルの)神は生きておられ、イスラエルに対して唯一、助けと保護を提供することが可能な神であられることを語っておられます。(39節) 神様はイスラエルのいのちにも死にもちからを持っておられ、同時に傷つけることといやすことのちからももっておられるのです。
イエス様ご自身も、神様は唯一であられることを宣言され(マルコ12:29)、父なる神様を「唯一のまことの神」と呼んでおられます。(ヨハネ17:3)

II. 神は唯一: 信仰者の告白
申命記6:4は、敬虔なユダヤ教徒であるならば日に二度唱える“シェマ”と呼ばれるユダヤ人の信仰告白(申命記6:4-9, 11:13-21; 民数記略15:37-41)の始まりの部分です。この箇所ではまず、神は唯一であることが語られています。モーセは他の箇所でも、神様が唯一であることを告白しています。(申命記4:35, 39; 7:9)
子どもが与えられたハンナは唯一の神様を礼拝し(Iサムエル2:2)、ダビデはサウル王から護られた唯一の神様を歌い(IIサムエル22:32)、ソロモンは建てられた神殿に契約の箱が運び込まれた際に唯一の神様を賛美しました。(I列王8:23)
使徒パウロは「クリスチャンの自由」について語っている箇所を含めて(Iコリント8:4, 6; エペソ4:5-6; Iテモテ1:17; 2:5)、神様は唯一であることを告白しており、ヤコブやユダも同様です。(ヤコブ4:12; ユダ25)

まとめ: 聖書を信じる者は、唯一の神のみを信じ、このお方のみを礼拝する
聖書は神の存在、そして唯一の神の存在を明確にしています。このことは、人間の礼拝の対象が聖書の神様であることを意味しています。聖書を信じる人は、聖書の神のみを礼拝し、他のものを神の位置には置かない、置いてはならないのです。(出エジプト20:3; 申命記11:16) 神様が、持つこと、拝むことを禁止しておられる「神々」とは、宗教的(異教的)なモノや行為に限られたことではありません。クリスチャンは目に見える、かたちのある神々、つまり明らかに偶像とわかるものを所持することはないかもしれません。しかし、聖書の神様よりも、また神様のみことば(教え)よりも大事にしているもの、優先させているもの、価値を認めているものがあれば、それらは自らがよりどころとしている神々の部類に入ってきます。
唯一の神のみを礼拝するとは、クリスチャンの生活全般におけるこのお方への信仰の姿勢を含んでいることを覚えましょう。(ルカ4:8) 唯一の神様を信じているのであれば、それを生活においてあらわしましょう。神様に目を留め、みことばに集中し、確信、平安、勇気、感謝、そして賛美とともに日々歩みましょう。

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