パウロの霊的関心(ローマ1:11~15)

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人の内面は、その人が何に心を向けているかによって形作られると言うことができると思います。クリスチャンも日々どのようなことに心を向けているかによって、信仰者としての人となりが決定づけられるでしょう。今回は、使徒パウロが何に関心を傾けて歩んでいたかという点に注目して学びましょう。
パウロはローマのクリスチャンたちの信仰の姿について聞き、神様に感謝をささげ(8~10節)、彼らに是非とも会いたいと思っていました。パウロが彼らに会いたい理由には彼の霊的なことへの関心があらわれています。

*あなたがたに霊的ちからを与えたい(11~12節)
パウロには神様からの恵みの贈り物を分け与えたい思いがありました。パウロがここで話題にしている「賜物」には、イエス様ご自身(ローマ5:15~16)、神様から与えられる一般的な祝福(ローマ11:29)、そして奉仕のために教会のメンバー一人ひとりに与えられる特定の御霊の賜物(ローマ12:6~8)が含まれます。パウロがローマのクリスチャンたちに、この「賜物」を受け取ってほしいと願うのは、これによって彼らの信仰が強められるからです。パウロは“自分からあなたがたへ”だけではなく、自分も神様からのちからを必要としていることを明確にしています。お互いの慰め、励ましの必要を述べるパウロには、彼の偽りのないへりくだりが垣間見えます。この励ましは信仰によるものです。つまり神様が励ましの源です。同じ神様への同じ信仰を共有する中で、クリスチャンたち一人ひとりの違う背景や視点や賜物はお互いを立て上げることにつながるのです。(箴言27:17)

*あなたがたの中から回心者を得たい(13節)
パウロが訪問したいと思っているローマにはまだクリスチャンではない人々が多くいたはずです。すでに救いに与ったローマのクリスチャンたちのことを感謝しつつ、パウロはさらに救われる者たちを得たいと願っていることを知ってほしいと思ったのです。彼にはすぐにでもローマに行きたいという思いがありましたが、彼が抱える働きの重さゆえ、なおそれが実現しない状況にありました。

*あなたがたに福音を伝えたい(14~15節)
パウロは、先に救われ、神様からの召しをいただいた者として、神様の前に責任を果たす立場にあると認識していました。彼の宣教の働きは、すべての国々、そしてすべての身分の人を対象とするものです。パウロの、イエス様を信じる者を獲得する計画は、個人的な地位拡大の野望からではなく、説教者としての義務から起こっています。彼は、自分が神様の福音のために選ばれたという召しを深く意識しているのです。神様から授かった賜物を用いるという神様からの責任、異邦人に仕えるという神様からの命令を果たす責任が彼を突き動かしたのです。(Iコリント9:16)パウロは福音を伝えていく上でのポイントとして、神様に偏見がないことを挙げています。福音は社会のエリートにも、そしてのけ者にされているような人にも届けられなければならないのです。すでにキリスト様を得た者は、罪の解決、死後の解決、そして神様だけが与える永遠の幸いを得た者たちです。それゆえ福音を人々に告げ知らせる義務が課せられているのです。彼の福音に関する願いは、宣べ伝えるのみならず、教育し(弟子として)訓練することも含まれていたでしょう。彼は、“私はその用意ができている”と言い、福音宣教への情熱を表現しているのです。

まとめ: あなたの関心があなたの信仰の歩みを形成する
パウロは単にローマのクリスチャンたちに会いに行きたかったのではなく、彼らに仕えたいと思っていました。パウロの霊的なことへの関心は、彼の信仰者としての人となりを形成したと言えるでしょう。彼には思いをよせるものがありました。自らが体験した福音を伝えていくこと、福音により、人々が死からいのちへ移されること、そして信仰者として成熟へと進んでいくことです。彼はこれらを重要なことと考えました。それゆえ彼はローマへ行きたかったのです。
あなたにもパウロと同じ思いがあるでしょうか。多くの失われた魂の存在、人が救われてまことの神様を礼拝する者へと変えられていくこと、そして救われた者が健全な成長を遂げることに関心をもっているでしょうか。恵みによって救われたクリスチャンは、仕えられる者であり続けるのでなく、仕える者(祝福を受けるだけでなく祝福となる者)へと変えられていくべきです。これは信仰者の成長・成熟の一環です。あなたは霊的な関心が豊かな信仰者でしょうか。霊的なことを優先させ、そのために心を用い、時間や物を用い、祈りをし、行動する信仰者でしょうか。

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