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一定期間の収入・支出を計算し、利益又は損失（損益）を算出することを決算と言います。そして総決算とは、企業などで、過去のある期間の支出を全て決算することを言います。個人においては、過去に続けてきた活動やこれまでの生涯などを総ざらいする、或いは結果を評価してけりをつける（総括する）ことを言います。
聖書を読むと私たちの人生における“総決算”があることがわかります。それがどのようなものでどのように準備するべきであるのか考えましょう。（ヨハネ5:28～29）
I. 人生の総決算：全人類対象
今回の箇所には「みな」ということばが出て来ます。人生における総決算はすべての人が対象であるということです。そしてこの総決算は人の死後に行われるものです。“人は死んで終わり”ではありません。人の肉体は滅びますが、魂は存在し続けますし、今回の箇所にもあるように、将来において、すべての人が生き返ってくるのです。ある人は、死んだら、自分の置かれた状況から、また人から逃げられると考えるでしょう。責任を負わなくてもよくなると考えるでしょう。しかし、私たちは死んでも、ある方からは逃げることができません。
II. 人生の総決算：神様が評価する
全人類を対象とした総決算は、神様（ある方）が行われるものです。これは、完全に正しい評価をされるお方の前でなされるものです。人生においてごまかしたこと、隠したこと、不正をしたことを神様はすべてお見通しです。ある人は、神の存在を信じないかもしれませんが、神様の評価から逃げることはできないのです。
この総決算の大事な部分は、自分は天国へ入ることができるかどうかということです。神様が用意してくださった救いを受けたかどうかということです。イエス様を信じたかどうかということです。
今回の箇所の、「善を行った者」とはイエス様を信じた人のことです。「悪を行った者」とはイエス様を信じなかった人のことです。
＊なぜ、イエス様を信じることが「善」なのでしょうか。“信じること”にはいくつかのことが含まれます。先ず罪を自覚することです。（聖書が言う）罪とは、この世界を造り支配しておられる神様に背を向けた生き方のことです。まことの神様の存在を知ると、自分はこのお方の前においては（その標準を満たしていない）悪い人間であるということがわかってきます。次に罪の結果を自覚することです。神様の前に罪のある自分は死と死後の刑罰に値する者であると認めるようになります。最後にイエス様を自分の救い主と認めることです。罪には結果が伴うことがわかれば、自分は絶望状態にあることを理解します。そこでイエス様に助け（ゆるし）を求め、このお方を唯一の救いの方法として信じ、恵みによる救いを感謝して受け取るのです。（イエス様は、罪をもっているあなたに代わって十字架で罰を受けて死に三日目に復活されました。）イエス様を信じるとは、まことの神様を認め謙ることから生じる（神様に対する）心の変化を言います。この変化により、神様はその人を「善を行った者」、つまり信じて救われた者と見てくださるのです。
III. 人生の総決算：あなたは準備ができていますか？
あなたも神様の前に立つ日が来ます。神様はあなたを公正にさばき評価します。神様は、あなたが今謙って悔い改めてイエス様を信じることを求めておられます。
神様がお決めになった救いの方法をあなたが受け入れることで、永遠の幸せが決定するのです。あなたの財産・学歴・地位、そしてあなたの功績や“単なる良い行い”がそれを決めるのではありません。あなたの自信や思い込みがそれを決めるのでもありません。決めるのは神様です。天国へ行くことができる祝福はあなたがイエス様を信じたかどうかのみにかかっているのです。
まとめ：人生の総決算－それを良いものにするかどうかはあなたの決断次第
世の終りがいつなのか、人生の終りがいつであるのかは誰も知りません。しかし、その日が近づいていることは確かです。人が神様の前に罪をもっている状態とは、“崖から落ちて木にひっかかって今まさに落ちようとしている状況”であると想像してください。あなたが真っ逆さまに落ちて行くのは時間の問題です。しかし、イエス様が唯一の救いの手を差し伸べておられます。その手につかまること、つまりイエス様を信じることで、あなたの人生の総決算は永遠によいものとなります。すべての人は神様にさばかれ（評価され）ます。イエス様を信じ受け入れて（確かな準備をして）安心してその時を迎えられる人は幸いです。
