必要なのは神の福音(ローマ3:19~20)

※メッセージをお聴きになりたい方はこちら↓(音声のみです。再生中に、広告が入る場合があります。ご了承ください。投稿期間は約2カ月です。)

私たちの救いは、ただ神様のみわざによって実現しています。この事実を、私たちは繰り返し学び、覚え、黙想する必要があります。恵みによる救いは、私たちの永遠を変えたのですから。神様から与えられている救いの現実への感謝がなくなってしまったり、信仰の歩みに元気がなくならないためにも、“繰り返し”は重要です。私たちが抱えていた罪の問題は、私たちの努力や心がけでなんとかなるものではありませんでした。しかし神様は解決を実現してくださったのです。私たちは、自身の罪深さを知れば知るほど、経験している救いの尊さの理解が深くなるのです。今回は律法について学び、救いの素晴らしさを確認します。

*律法の対象(19節前半)
この手紙を書いているパウロも、この手紙を読んでいる者たちも、一般的に認識していることがあります。それは、「律法の下にある者」は、その律法に縛られ、律法に対して責任を負っているということです。(ローマ2:12)ここで「律法の下にある者」とは、(続きに書いてあることからすると)すべての救われていない人間、ということになります。ユダヤ人は、モーセを通して記された律法を受け取りました。(ローマ3:2)律法を直接的に受け取っていない異邦人も、律法に記されている原則を認識しています。(ローマ2:15)つまり、どちらも神様に対して説明責任を負っているということです。

*律法の権威(19節後半)
律法を与えた神様には絶対的な権限があります。神様の基準を満たすことができないすべての人間が、異議を唱えることは不可能です。(詩篇63:11; 107:42; エゼキエル16:63)パウロのこの箇所での主張は「全世界」に対するものです。ユダヤ人は、神様から特権ある立場をいただきましたが失敗しました。しかし、異邦人が同じ特権を得たとしても同じように失敗したでしょう。そうであるなら、ユダヤ人、異邦人に関係なく、神様のさばきは妥当であるということになります。皆神様に対して申し開きをする責任を負っています。しかし神様が全人類に対して宣言された有罪判決に対する弁護は存在しないのです。

*律法の役割(20節)
パウロは律法がもたらすものと、もたらさないものについて述べています。神様の律法を完璧に行うことができる人はいません。それゆえ「律法を行う」ことによって、神様の前に義と認められる人、つまり救われる人は一人もいません。(詩篇143:2)律法は誰にも救いをもたらすことができないのです。人はのろいの対象となるのみです。(ガラテヤ3:13)律法は、人の罪を浮き彫りにします。(ローマ4:15; 5:13,20; 7:7)律法は、人に罪悪感をもたらします。神様の律法を突き付けられた人間は、深い失望感のみを覚えることになります。しかし、感謝なことは、律法は声を大にして、人には神様の福音が必要だと叫んでいるということでもあるということなのです。

まとめ:神は人に罪の現実を突きつけ、救いへと招く
罪の性質をもった人間は、罪を選び、罪を犯す傾向にあります。そんな人間が神の律法(基準)を満たすことができるはずがありません。
神様は律法を与え、人にはそれを行うちからがまったくないこと、それほど罪深い存在であることを明らかにされました。同時に、救いという点において無力な罪人に救いの方法を準備されたのです。
慈しみ深い神様に対して、私たちができる最高の応答とは何でしょうか。素直に、神様の前における罪を認め、へりくだることです。(自分を正当化したり、言い訳をしたり、逆ギレするのはやめましょう)神様が用意してくださった、救いの道を感謝して受け取ることです。(自分の努力や功績で獲得しようとするのはやめましょう)神様の恵みによる救いを感謝して生涯歩んでいくことです。(タダで与えられる救いを当たり前のことだと思わないようにしましょう)

関連記事

  1. 主の受肉の理由③:忠実な大祭司となるため

  2. 聖書の神は救いを用意された④:イエス様の死の意義

  3. 聖なる敬虔な生き方(II ペテロ 3:11~13)

  4. 11月16日 人と交際される主

  5. 共に苦しみ共に喜ぶ(I コリント12:4~27)

  6. 12月2日 あらわされた神

  1. 2025.11.02

    牧師の独り言 Vol.42
  2. 2025.11.02

    必要なのは神の福音(ローマ3:19~20)
  3. 2025.10.27

    恵みの回顧
  4. 2025.10.19

    義人はいない(ローマ3:9~18)
  5. 2025.10.13

    恵みの回顧

For those who speak English: Although we do not have an English service, we will do our best to assist you when you come to our service. Please contact us.