感謝習慣

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神様がクリスチャンにお求めになることは、“できる範囲でいいよ”というものではありません。神様からの命令は、極端と思われるほどの徹底した実践や従順が含まれています。それらの高い基準、そしてそれを満たすことができない自分にしばしば失望するものです。しかし神様は、そのような一人一人の弱さや足りなさをご存知の上で、ご自分の恵みにすがるようにお導きくださるのです。今回学ぼうとしている感謝についても同じことが言えます。

エペソ5:20- パウロは御霊に満たされる結果の一つとして「感謝」を挙げています。感謝は、たまにすること、であってはいけないと言われています。感謝する人は喜んでいる人であり、明るい雰囲気をもっています。私たちはそういう人と共にいることを好みます。神様は本気で「すべて」を感謝するようにと仰っています。愛も選択だと言われますが、感謝も選択です。自身の気持ちが感謝の判断基準になるとしたら、到底実行できないことです。クリスチャンは、神様を認め、そのご支配と摂理を認めるがゆえに感謝します。晴天を感謝することは誰でもできますが、あらしを感謝することは御霊の力が必要なのです。

ピリピ4:6- この箇所でも時や状況に関係なく感謝することが命じられています。この箇所では祈りとの関係で言われていますが、すべての祈りには感謝が豊かでなければならないということです。それは祈る者が、“神様が送り込まれるすべての物事には良い目的が含まれている”との認識を持っていることを意味します。またそれはすでに注がれた祝福を覚えていることを意味します。

コロサイ3:15~17- 直接的には「キリストの平和」が与えられていることへの感謝が教えられています。神様との和解の関係の中に入れられている者として、またイエス様がお求めになる平和を実践できるちからをいただいている者として、感謝は確実に他のクリスチャンとの交わりにおける平和と調和を促進します。クリスチャンには習慣的感謝が必要です。感謝は霊的いのちにも、身体的幸福にも重要なことです。それゆえこれは身につけなければならない(養う必要のある)品性なのです。クリスチャンには感謝の心を持つ責任があるということです。世界中の多くの人々の中で、クリスチャンは感謝すべきものを多くもっています。そうであるなら、(感謝できないのは)感謝する理由がないことが問題なのではなく、自身の利己心が問題なのではないでしょうか。(エペソ5章では御霊に満たされることが命令されていますが)この箇所では“みことばに満たされる”ことが命令されています。感謝は、恵みによって救われ、永遠の御国に入れられる者たちの義務です。感謝とイエス様のお名前によって事を行うことは、神様が良いお方であるという感覚を保つことでもあるのです。

Iテサロニケ5:18- 神様の管理下では「すべてのことがともに働いて益となる」との信仰において感謝を実践します。歩みにおける、イライラさせるような事柄は、私たちの霊的益のための大きな計画の一時的な部分であることを覚える必要がります。この視点を持つなら、常に感謝の理由を発見することができるでしょう。

以上の箇所から以下の三つのことを覚えたいと思います。

感謝の命令:それは私たちにとってチャレンジ
感謝の命令:それはTPO(時・場所・状況)に関係なく主にあって
感謝の命令:それを神様は喜ばれる

まとめ:豊かな感謝は神様を喜んでいる証拠
感謝は、困ったこと、不平を言いたくなることが山ほどある日常で、たまに見つけた“珍しいこと”であってはいけません。物質的に豊かになればなるほど、私たちの感謝の心は貧しくなる傾向にあることは残念な現実です。年始にあなたはこの一年を普通に生きると思っていたかもしれません。そして普通に生きることができたとするなら、神様がそれを実現するためのすべてを備えられたことを覚えましょう。多くの場面で(そして多くの知らない場面で)神様は護り、(被害や痛みを)最小限度で止められました。神様が配置してくださった人からのことば、対応、物などを通して励ましを受けました。確かに、私たちには他のある人々よりも多くのものが提供されています。私たちの感謝が足りないとしたら、それは神様との関係があるべき状態にないということではないでしょうか。自己中心で自分が何を手に入れるかに集中しているからではないでしょうか。神様の前に、人の前に謙虚さが足りないからではないでしょうか。みことばによる霊的栄養補給が十分になされていないからではないでしょうか。持っているものではなく、持っていないものに目がいっているからではないでしょうか。信仰者は、神様から尊い贈り物を授かったことへの深い感謝を土台として、豊かな感謝の香を醸し出す存在であるべきです。この一年 あなたはどれだけ感謝してきたでしょうか。感謝が少なかったとするなら、それは感謝できる理由が不足していたからでしょうか。それとも霊的に不具合が生じていて感謝すべきことを認識できないでいたからでしょうか。

 

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