救われた者に相応しく(エペソ4:1~6)

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人がイエス様を信じてバプテスマを受けると教会に加わります。教会は、イエス様を信じたクリスチャンによって構成される有機体(いのちある存在)です。教会形成はジグソーパズルのようであることをイメージしつつ、教会の各部分であるクリスチャン一人ひとりのあるべき姿について学びます。

*救われた者に相応しく歩む命令(1節):パウロはこの手紙の3章までで教理にページを割き、4章からは、救われた者として相応しく歩むようにと、実践を呼びかけていきます。信仰者はどのように歩むかがこの手紙の後半のテーマとなっています。クリスチャンは、神様の主権による救いへの召命を受けました。(Iコリント1:9; ローマ8:30; Iテサロニケ2:12)その召しに“見合う”生き方が求められています。それはイエス様にある立場に見合った生き方です。パウロはクリスチャンが、召してくださったお方と(自分が)召されたことの事実の尊さを覚えるようにとチャレンジし、イエス様がお望みになっている姿(主を映し出す姿)になっていくことを勧め、その実現のために、イエス様はちからをくださることを明確にしています。クリスチャンがお仕えするお方は、(私たちが)そうするに相応しいお方であられるのです。

*救われた者に相応しく歩む意味(2~3節):教会に加えられたクリスチャンとしての相応しい生き方とは、御霊による一致を熱心に保つことです。そのために必要なものとして、パウロは、謙遜、柔和、寛容、愛による忍耐を提示し、これらは平和の絆によって結ばれることを述べます。
謙遜は、自身の価値の低さを認めさせ(そして認めつつ物事を考えさせ)るとともに、神様の御力を認識させます。パウロは模範を示しつつ(使徒20:19)謙遜を勧めます。(ピリピ2:3)これは究極の模範を示された主との交わりから生じるものです。(マタイ11:29; ピリピ2:4-11)
柔和には、へりくだりと柔らかさが含まれます。攻撃に対して忍耐をもって対応し、復讐を追求しません。謙遜が柔和を生み出し、柔和は自制を生み出します。神様のお取り扱いに反抗せず、人の不親切にも報復しない従順な態度で応答します。これについても主の究極の模範があります。
(マタイ21:5; IIコリント10:1)
パウロは、謙遜と柔和をことごとに用いるようにと教えています。
寛容は、忍耐すること、また気長でいることを可能とします。これは謙遜さと柔和から生まれるものです。それは他者の欠点を受け入れ、過ちに耐えるちからです。悪を無視するのではありませんが、様々な場面で心を広く持つことができます。
(マタイ18:27; Iコリント13:4; Iテサロニケ5:14)
愛による忍耐は、自分への挑発が過ぎ去るのを我慢します。特にプレッシャーのかかる場面や、問題を抱える場面で、それを単に“やり過ごす”のではなく、積極的に愛を表現します。これは、他者への謙遜、柔和、寛容を映し出すものであり、継続的で無条件のものです。
これら4つのことを、神様からの“留め金”である平和の絆で結び合わせ、御霊なる神様が提供される、一致を保つことに勤勉であるようにと言われています。

*救われた者に相応しく歩む理由(4~6節):要約するならば、三位一体なる神様の“一つ”の御心に沿うためです。教会の中に働かれる御霊がそれを望まれています。また教会の救い主であられ、かしらであられるイエス様がそれを望まれています。そして主権者であられ、全能であられ、遍在しておられる父なる神様が望まれています。神様は教会の一致した歩みを望まれ、それを実現するためのちからを与えておられるのです。

まとめ:救われた者としての相応しい歩みは主の御心とされる教会形成と直結している
一人の信仰者が教会(主のからだ)に加えられることは、教会を通してなされることが拡張していくという点において、互いに祝福と責任を共有するということを意味します。それは個々が召しに相応しく歩むことであり、教会(の部分)として一致を追求することです。
教会形成はジグソーパズルを完成させる過程のようにとらえることができます。一人は個のままですが、他のクリスチャンと“組み合わさり”、主に栄光を帰するというゴール(壮大な絵の完成)に向かって調和を目指していくのです。それには平和の絆によって結び合わされる、個々(一つ一つのピース)の謙遜、柔和、寛容、愛による忍耐が欠かせません。神様にはすべて(のピース)に意図されている“かたち・模様”、つまり教会の姿があります。教会は現在進行形で成長を続け、その規模(ピースの数)は大きくなっていくのです。イエス様を信じたクリスチャンが教会を形成するのは主の栄光のためであることを覚えましょう。一人一人が一致を目指す時に主のお喜びになる麗しい教会の姿が出来上がることを覚えましょう。召しの意味、主の救いの目的、そして教会の部分であることの特権と責任を考えましょう。教会形成のプロジェクト(事業)に参加していること、そして個々の歩みが主の教会形成に貢献できることの重要性を覚えましょう。

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