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生活において、使用するものが新しくなることには喜びや期待を持つ一方で、学校や職場などの新しい環境には不安も覚えるものです。人生における“新しいこと”は必ずしも良いことばかりではありませんが、神様によって新しくされることは人として最高の経験です。
生まれつきの人間は変わる必要があると聖書は教えます。しかし自分では変わることはできませんし、そもそも変わる必要を覚えないのが現状です。生まれつきの人間は霊的に死んでおり、新しい誕生（霊的誕生）が必要です。それは神様との交流のため、そして“神様のために生きる”という人間に相応しい生き方のために必要なことです。（ヨハネ3:3,5,7）今回は新生の意味について学びましょう。

新しいいのち
イエス様がこの世界に来られ、信じる者たちに与えてくださったいのちは、満足を経験することができるものです。（ヨハネ10:10）クリスチャンが聖霊なる神様に自分自身を委ねるに伴ってこの豊かさが増していきます。世の中に満足を求めるといつまでも満足に到達しませんが、まことの神様に心を向けると、神様とのつながりの中で生かされていることに満足するのです。これは神様との永遠に切り離されることのない祝福に満ちた関係です。（ヨハネ10:28）クリスチャンに与えられている永遠の安全の保証の事実は、その人を神様が喜ばれる聖なる歩みへと促すのです。

新しい性質（心）（IIペテロ1:4）
この箇所でペテロが述べている神様からの「約束」には以下のことが含まれます。
①罪の支配からの解放（ローマ6:14）②主の恵み（IIコリント12:9）③命令に従う力（ピリピ4:13）④悪魔への勝利（ヤコブ4:7）⑤罪の誘惑からの脱出（Iコリント10:13）⑥罪の赦し（Iヨハネ1:9）⑦神の応答（詩51:15）
これらの約束ゆえに悪いものから護られ（消極面）、神様のご性質を持つ者とされる（積極面）のです。後者は、先ず救われた時に起こります。そして信仰生活の過程で起こるのです。神様の約束を生活で実際に味わいつつ、イエス様に似た者へと変えられていきます。みことばを学び、そして従う中でその約束は現実となり、聖霊なる神様は成長を導かれるのです。

新しい創造
新しく造られたクリスチャンは、なお罪の性質を持っていますが、罪に支配されることはなく、以前とは違うかたちで罪を見るようになります。（IIコリント5:17）一時的なことのためにではなく、永遠のために生きるようになります。信じていることを行動で示す人へと変わっていくのです。キリスト様にあって、立場においては新しくされている一方で、実際の行いが追い付いていない現実はありますが、信仰の歩みの中でこの矛盾が解消されていくことを願いつつ進むのです。（テトス3:5; エペソ2:5-6,10; 4:24）

まとめ：新生した人は新しい歩みができる
新生は、神様の超自然のわざであり、人が信じたその時に起こることです。また新生は、人の傾向が新しくされることを意味します。その人の目の付け所に変化があらわれます。神様を意識し、神様を視野に入れて生活するように変えられていくのです。さらに新生は新しいスタートです。救われたクリスチャンが霊的祝福を経験するスタート地点に立ち、神様を喜ばせ、人に祝福をもたらし、自分自身も幸いを経験していく可能性が広がっていくのです。新しく生まれさせていただいた人は新しい歩みを続けていきます。その歩みは、自分を神とするものではなく、神様の栄光のために生きていくものなのです。