牧師の独り言 Vol.9

コロナに感染してしまった!しかも奉仕に招かれて行った先で。愚かに聞こえるかもしれないが、「本当にうつるんだ」とわかった。今までは、メディアの報道によって認知していることであって、どこか他人事だった。しかし、自分が陽性になる少し前から、身近なところで出始めていたので感染がそれほど非現実的ではないとは思いつつも、心のどこかで「自分は感染しない」と思っていたと思う。まぁ、それは希望的観測だったのであるが。今感染した側の人間として理解していることがある。それは、なぜ感染すると厄介であるかということ。(これは私に限ってのことだが)軽症ではあっても、症状が長い。そのような日が続くと、「回復している自分」を想像することが難しくなる。人間なんて本当に弱いものだ。神様から与えられている「普通の健康」に感謝する。でも感染して悪いことばっかりでもなかった。いや、今はむしろ感染したからこその祝福もあると思うことができる。(それはクリスチャンだからそう言わねばならないからそう言っているのではなくホントに)たしかにいろんな方面に迷惑をかけてしまった。その中には、自分が気付いていないものもあると思う。それでも、神様の愛を知っているクリスチャンから受けた愛の対応は、宝物と言っていいほど私の心に刻まれている。自分がその立場にいたら同じ対応ができただろうかと思う。そんな器の大きさをもっているだろうかと問われる。神様の視点で一つ一つの物事を見ることができる信仰者は、真の余裕と平安を知っている人であり、あらゆる場面で霊的に対応できる人だと思う。自分もそうなりたいと思った。そのような牧会者、信仰者になりたいと思った。それはコロナ感染という状況の中で神様が学ばせようとしてくださったことではないかと思っている。

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