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神様は罪のある人間が悔い改めることを望んでおられるあわれみ深いお方です。神様は今もなお人々に赦しを与えようと悔い改めを呼びかけておられます。神様の前における悔い改めは福音の中心です。イエス様は人が悔い改めるようにと、この世界に来られました。また自分の弟子たちに、そして後に続くクリスチャンに悔い改めのメッセージを伝えるようにとお命じになられたのです。
悔改めとは神様の前における心の変化であることを学んできていますが、今回は意志的(姿勢における)変化に焦点をあてます。意志的変化とは、内面的に罪から離れることです。そしてその心の変化は外側にあらわれるものです。
I. 意志的変化は行動にあらわれる:変化が想定されている
バプテスマのヨハネも使徒パウロも、悔い改めには変化という結果が想定されていることを語っています。(マタイ3:8; 使徒26:20)人は聖書のことばによって、罪を指摘され、(正しく応答するのであれば)その罪を悲しみ、赦しを求める人となります。その人は正しいことを選んでいく人、また少なくとも選んでいこうとする人に変えられていくのです。悔い改めにおける変化は、知的な面や感情的な面のみならず意志的な面を含んでおり、罪を離れて新しい道を歩んでいこうとする姿勢の変化がそこにはあるのです。
II. 意志的変化は行動にあらわれる:変化は具体的である
悔改めを宣べ伝えたバプテスマのヨハネは、具体的な変化を群衆や取税人、そして兵士たちに指示しました。(ルカ3:10-14)これからは奪わないで、分け与えるように、そして自分の持っているもので満足するようにと言われています。人は心が変えられる時、その内面の変化が行動への変化としてあらわれるのであり、またそうでなければならないのです。まことの神様を知り、このお方の救いに与った人は、神様を認めるがゆえに正しいことを選択する者であることが日々の生活であらわされるようになるのです。
III. 意志的変化は行動にあらわれる:ニネベの人々の例
アッシリア帝国の首都であったニネベの人々は、神様から遣わされたヨナのメッセージを聴いて悔い改めました。(マタイ12:41; ヨナ3:4-10)ヨナは(二度目は)神様に従い、40日後に都が滅ぼされると警告して歩きました。それに対してニネベの人は正しく応答しました。神様を信じ、断食し、悔い改めの姿勢を示したのです。王様や大臣まで同様の姿勢を示し、悔い改めるようにとの命令を人々に出しました。神様はニネベの人々の悔い改めの行動をご覧になり、与えるはずの罰を思い直されました。彼らが異教の道から離れ、行動を起こし、新しい道を進もうとする姿勢を示したからです。
まとめ:悔い改める人の心の変化は行動となってあらわれる
(神・人・罪について)知っていることの変化、そして特に罪に関連する気持ちの変化は、神様の前における姿勢・態度・行動の変化となってあらわれてきます。それは真実を知らされた者の選択(決断)であり、神様の働きです。罪のある人間は、死と滅びへと坂を転がるように落ちていっています。その状態にストップをかけ、逆方向に進むことは自力では不可能です。神様の介入がなければそれは実現しないのです。しかし、イエス様を自分の救い主と信じた人にはその大きな変化(回心)が成就しているのです。それは、神様の前にまったく役に立たなかった者が、お役に立てる者へと変えられたということです。神様を喜ばせることができる人となったということです。すでに回心させていただいたクリスチャンはそのプロセスをたどったことを再認識したいと思います。そして悔い改めに相応しい実(救っていただいた者に相応しい実)を結び続ける者、実を結ぶことを追求する者でありたいと思います。