聖書の神は救いを用意された④:イエス様の死の意義

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聖書はいのち(救い)に至る門は「狭い」と言っています。それは神様が意図的に狭くしているのではなく、罪をもつ人の心がそうしているのです。まず、人は自身の救いの必要を認めることが困難です。そして、救いの必要を認めるに至っても、自身のちからでそれを獲得しようとします。やがて、自身に失望し八方ふさがりとなってもなお、まことの救い主に心を向けようとしないのです。
まことの救い主に出会って驚かされるのは、人間の側に(救いにおいて)できることは何一つないことです。そして同時に驚かされるのは、神様が救いに必要なすべてを備えられたことです。罪のある人間の救いの方法の準備において、イエス様の死は重要なポイントです。そして、イエス様の死の重要な側面の一つは、罪のある人間の身代わりであることです。

I. 身代わりの意味
“身代わり”とは、ある人が他人に代わって行動することです。 それが苦難であるならば、代わってもらった人は苦難を免れることを意味します。(少なくとも日本語のニュアンスで考える時に)身代わりになることは、悪い事、不利益になることを代わって引き受けることを意味します。神様が“日和見主義”であられたならば、身代わりは実現しません。なぜなら身代わりとなることで、神様の側に益となることは何もないからです。身代わりとなるならば、自分の名誉や評判が傷つくリスクがあります。実際のところ、イエス様は、人々が求めた“メシヤ像”とはかけ離れていたため、救い主と認識されることが容易ではありませんでした。身代わりになることは、痛み・苦しみ・嘲り・侮辱を甘んじて受ける覚悟が必要となります。イエス様のされたことは、人の罪を代わりに背負い、代わりに父なる神様からの怒りをお受けになるというものでした。イエス様の死は、ご自身のためではありません。また殉教でもないのです。(Iペテロ3:18)

II. イエス様が身代わりであることの意味
まず、イエス様にはまったく罪がないことを意味します。それゆえ、このお方にのみ、罪のある人間の身代わりとなることができる資格があるのです。(ヨハネ8:46; IIコリント5:21; Iペテロ2:22; ヘブル4:15; 7:26)
また、イエス様はすべての罪人のための身代わりとなることができることを意味します。身代わりの効果は、イエス様を信じるすべての人に適用されるのです。
旧約の時代には、罪がゆるされるために、その都度動物が代わりに死ななければなりませんでした。しかし、神の小羊としておいでになったイエス様は、身代わりの死によって、一度で完璧に罪を取り除いてくださったのです。

III. イエス様が身代わりであることの事実
聖書はいくつもの箇所で、イエス様が罪のある人間の救いのために身代わりとして死なれたことを証明しています。イエス様は私たちのために痛めつけられました。それは私たちが神様との平和を確立するための苦しみだったのです。(イザヤ53:5-6)イエス様の身代わりにより、罪の結果の支払いはすべて完了したのです。それは罪の償いがなされ、罪深い人間に課せられた報酬が全て支払われたことを意味します。
イエス様は、あたかもすべての人のすべての罪を犯したかのごとく取り扱われたのです。そのことにより、私たち(イエス様を信じる者)はあたかも義の行いしかない者(正しい者)のごとく取り扱われ、神様の前に立つことができるのです。(IIコリント5:21; Iコリント15:3; ガラテヤ1:4)
イエス様の身代わりは(私たちの求めに応じてなされたものではなく)自発的な愛による行動です。(ローマ5:8)イエス様の死は、単に私たちへの模範ではなく、私たちを本当の意味で生かすための身代わりであったのです。(Iペテロ2:21~24)

まとめ:イエス様の身代わりゆえに、信じる者は神の前に立つことがゆるされている
人の心に存在する罪は、私たち自身をまことの神様から遠ざけます。それは、人が本来経験できるはずの幸福から遠ざかることを意味します。神様との根本的な関係が壊れてしまっている人間が、人生において不幸を避けることは不可能です。
しかし、イエス様は、人の内にある罪を取り除くために死んでくださいました。これにより人は神様と交流できるようになったのです。人の罪を背負い、罰を受けられたイエス様の身代わりにより、神様との永遠にわたる関係の正常化、そして人生における霊的健やかさが与えられたのです。

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