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十字架で死なれ、葬られ、よみがえられ、あらわれてくださったイエス様は、40日後 天に上っていかれました。これを昇天と言います。今回はイエス様の昇天について学びます。
I. 昇天の予告
イエス様は、生けるパンとして天からこの世界に下って来られたお方であるとお語りになりました。この発言はユダヤ人たちにとって到底受け入れることができないものでした。イエス様は、ご自分が昇天されるのを彼らが見たら、どうなるだろうか、と言っておられます。(ヨハネ6:62)
ヨハネの福音書の16章でも、父なる神様のもとに行かれることについて語っておられます。(16:10,16-17,28)完全に義であられるお方は、死と復活を経て昇天することで、その事実を証明されました。人々の、自らを義とする偽善の振る舞いの罪を、聖霊なる神様は引き続き指摘されます。
イエス様の復活の朝 マリアはイエス様にお会いしました。イエス様が(物理的に)共におられることを望んだマリアでしたが、神様のご計画は違いました。イエス様の昇天の後 聖霊なる神様が、今までとは違ったかたちでイエス様を示し、より親しいかたちで臨んでくださるのです。(ヨハネ20:17)
II. 昇天の事実
イエス様は確かに昇天されました。(マルコ16:19)昇天前にイエス様は、弟子たちに宣教命令を与えられ、イエス様を信じる人は救われ、信じない人は罪に定められるとお語りになりました。
医者のルカは、ルカの福音書と使徒の働きの中で、イエス様の昇天前後の出来事について記しています。(ルカ24:50-51; 使徒1:9,11)イエス様は、復活後40日間 ご自分をあらわされましたが、その中で弟子たちには、エルサレムに留まって神の約束、つまり聖霊の降臨を待つようにと命令されました。エルサレムは、救い主の十字架刑が行われた場所であり、罪と義とさばきについて聖霊が誤りを認めさせることが最初に行われた場所であり、弟子たちが保身のためにイエス様を見捨て逃げた場所です。神様の約束は間もなく実現し、弟子たち(そしてその後クリスチャンとなる人たち)は聖霊のちからにより、イエス様の証人となるという約束が与えられました。その後イエス様は、神様の栄光の臨在を示す雲に包まれて天に上っていかれました。
天を見上げている弟子たちに御使いが神様の約束を伝えました。イエス様は地上の王国を打ち立てるために同じように戻ってこられるのです。
イエス様の昇天と地上再臨される際の類似点は以下のとおりです。
①オリーブ山から昇天されたイエス様は、オリーブ山に再臨されます。(ゼカリヤ14:4)
②ご自身で昇天されたイエス様は、ご自身で再臨されます。(マラキ3:1)
③イエス様の昇天は肉眼で確認できましたが、再臨も肉眼で確認できます。(マタイ24:30)
④イエス様は雲に包まれて昇天されましたが、雲のうちに再臨されます。(同)
⑤イエス様は栄光のうちに昇天されましたが、偉大な力と栄光のうちに再臨されます。(同)
III. 昇天の重要性
イエス様の昇天の事実から以下のことが言えます。
①イエス様の昇天はイエス様の人としてのご生涯(公生涯)が終了したことを示します。
②同時に昇天は、イエス様の地上でのお働きが終了し、この時までのみわざがすべて成就したことを示します。
③昇天により、イエス様は天の栄光に戻られたことを示します。
④昇天は、父なる神様がイエス様を高く揚げてくださったことを示します。
⑤昇天は、イエス様がクリスチャンのための住まいを準備してくださることを示します。(ヨハネ14:2)
⑥昇天は、イエス様の大祭司、契約の仲介者(ヘブル9:15)としての働きの始まりを示します。
⑦昇天は、イエス様の再臨を待ち望むクリスチャンにとっての予告編です。
まとめ:天に上げられたイエス様は、必ず再びおいでになる
イエス様の昇天の10日後、約束通り聖霊は降られました。それ以来、イエス様を信じる者の内に聖霊は住んでおられます。一方 イエス様は肉体をもって天に上られましたが、霊においてクリスチャンとともにおられます。神様のスケジュールの次なるイベントはイエス様の空中再臨です。その時 約2000年前に昇天されたイエス様は帰って来られ、ご自分を信じる者たちをよみがえらせ新しく造り変えてくださるのです。