誰がイエス様を十字架につけたのか

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十字架刑は磔刑(たっけい)と呼ばれます。長期にわたり苦しみを味わいつつ死を迎えるという恐ろしい処刑の方法です。イエス・キリスト様はこの方法により殺されました。イエス様を十字架につけたのは誰でしょうか。十字架刑に処せられたイエス様を取り巻く人々を観察しつつ、イエス様の十字架の死の意味を考えたいと思います。

ユダ(マタイ26:47~50)
イエス様の弟子の一人であった彼は、銀貨30枚でイエス様を引き渡す約束を祭司長たちと取り交わし実行しました。(26:14~15)ユダは武装した群衆と一緒にイエス様を逮捕し、大祭司カヤパのところへ連れて行ったのです。
(マタイ26:57)

ユダヤの宗教指導者たち(マタイ27:1~2)
彼らは大祭司のもとに集まり、イエス様を殺す計画をしました。(マタイ26:3-4)ユダと取引し、武装した群衆をイエス様のもとへ差し向けました。(マタイ26:47)“死刑ありき”の裁判を成立させるためにあらゆる手を尽くしました。(マタイ26:59; 27:1,20)最後はローマ人の手によってイエス様を十字架につけたのです。(使徒2:23; 5:30)

ピラト(マタイ27:26)
彼はイエス様が無罪であることを認めつつも、宗教指導者と群衆の圧力に屈し、イエス様の十字架刑を許しました。(マタイ27:24; ルカ23:24~25)

民衆(マタイ27:23)
彼らは宗教指導者たちに焚きつけられた人々です。後にペテロは彼らの行動を強く非難しています。(使徒2:36; 3:14-15; 10:39)

ローマ兵(マタイ27:35)
総督の命を受け、イエス様の十字架刑を実際に執行したのは彼らです。
(マタイ27:27-31, 35)

父なる神様(マタイ27:35)
イエス様の十字架刑は単に人間の思惑・計画によってなされたことではありません。神様は人のすべての行動の上に働かれ、すべてを支配されるお方です。イエス様の十字架刑においてもそれが現実です。(イザヤ53:6,10)父なる神様は、御子イエス様が十字架につけられることをお許しになったのです。(マルコ15:34; 詩篇22:1)それは罪をもった人間が赦され救われるためです。(ヨハネ3:16~17; Iヨハネ4:9~10)神様は罪人を愛され、救うことを望まれ、イエス様を十字架につけるという方法を用意され実行にうつされたのです。

あなた
今日の問いかけは「なぜイエス様が十字架につけられたのか」を知れば明確になります。罪がまったくないイエス様は十字架につけられる個人的理由をもっておられません。それでもイエス様は、ご自分から十字架につけられることを選ばれました。それはこの刑の理由が(イエス様にではなく)人間にあるということです。(Iコリント15:3; Iぺテロ2:24; イザヤ53:5)
神様の前に罪があるあなたは、イエス様が十字架につけられる原因となったのです。罪とはまことの神様に背を向けた生き方です。(何をしたかという以前に、どのような人間であるかが問題なのです)神様はその罪を重く見ておられます。その証拠に、罪のある人間には死と永遠の刑罰が定まっています。罪に対する罰を人がそのまま受けるということは、永遠に苦しみ続けることを意味します。しかし驚くべきことに、イエス様は罪人に代わって十字架刑を受けられたのです。言い換えれば、イエス様はあなたが救われるために十字架につけられなければならなかったということです。

まとめ:「イエス様を十字架につけたのは私です」と告白する人だけが救われる
私たちは人のせいにしたくなる(言いわけをしたくなる)傾向にあります。しかしそのままでは神様の前において赦されることはありません。(罪がゆるされるのは加害者だけなのです)しかし自分の罪と向き合う人は「自分が悪かった」と認めます。それは神様の前で悔い改め、イエス様の十字架を正しく理解したということです。イエス様は神の御子、救い主であられるのでそれを信じたあなたを救うことが出来ます。
あなたは「自分がイエス様を十字架につけた」と告白しますか。それは罪を理解し、その結果を理解し、イエス様以外に解決はないという告白です。個人的に神様と向き合い、自身の罪と向き合ってください。罪がわかるなら、イエス様の十字架の意味がわかります。イエス様を信じるとは、神様があなたについて言っておられることを「そのとおりです」と受け入れることです。

 

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