1月1日 主への叫び

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あなたは叫びたくなる時がありますか。ストレスを抱える人が多い現代、そうしたくなる人が多くいても不思議ではありません。クリスチャンも例外ではありません。信仰者であるからこそ、叫びたくなる時もあるのではないでしょうか。クリスチャンは、神様に向かって叫ぶことができます。叫んでいいのです。今回は詩篇119篇の第十一区分(節)から、主への叫びに込められる信仰について学びたいと思います。(詩篇119篇81~88節)

I. 「私はあなたを待ち望んでいます」

あなたの救いが必要です(81節前半):神様に希望を置いている詩篇の筆者はまず、自身の、神様の救いに対する強い求めを表現しています。彼は神様の救いを切望し死にそうなほどになっているのです。(詩篇84:2) 「救い」は救い主の到来と同じ意味でとらえることができます。現代のクリスチャンにとっては、やがてイエス様が来られる(再臨される)ことを指します。その時、立場においてだけでなく、状態においても救いが完成するのです。また現代のクリスチャンが必要としている救いの一つは、罪の誘惑からの救いです。クリスチャンでも罪の性質があります。そのため日々の生活において、聖さを保ち、信仰を保ち、神様が喜んでくださる選択をすることにおいて神様の助け(救い)が必要なのです。

あなたのみことばの慰めが必要です(81節後半~83節):神様の救いを切望する筆者は、神様のことばを待ち望むのです。(詩篇130:5)彼はみことばを求めるあまり、目がおとろえるほどです。自分はみことばがなければ死んでしまうと思うまでになっているのです。弱り果ててもなお、みことばに慰めを見いだそうとしているのです。聖書のことばは、霊的健康・ちから・回復のために必要不可欠なのです。

あなたの恵みが必要です(88節):さらに筆者は神様の恵みを求めました。神様(イエス様)とともに生き、イエス様のために生かされる(活かされる)必要があるからです。神様のために生きる(活動する)とは霊的に生きるということです。神様のお考えに沿って生きるということです。(エペソ2:5; 詩篇80:18; 119:175; コロサイ3:3)そこに神様からの祝福があります。神様に生かされる時に、神様のみことば(さとし)を守ることができるのです。

II. 「私はあなたのさばきを待ち望んでいます」

迫害する者を取り扱ってください(84節):筆者は自分に攻撃を加えてくるものたちへの正しいさばきを神様に求めています。

高ぶる者、不従順な者を取り扱ってください(85節):筆者は迫害する者たちの策略を神様に訴えています。(詩篇119:150) 神様に従おうとするクリスチャン達を攻撃する者たちの背後には悪魔の存在があります。悪魔はあらゆるかたちで、クリスチャンが神様に従うことを妨害しようとするのです。

迫害する者から私を助けてください(86~87節):筆者は神様のみことばへの従順ゆえに攻撃を受けるのです。しかし彼は、なおみことばの真実を宣言します。(詩篇119:138)そして神様に助けを求めるのです。(詩篇109:26)

現代の日本のクリスチャンは、肉体的・暴力的迫害を受けることはないかもしれません。迫害があるとすれば、精神的なものが多いでしょう。また直接的な攻撃はなくても、まことの神様を知らないでいる人々、そして社会の状況そのものは“迫害”のような圧力と言えるかもしれません。そのような中にあるクリスチャンを、イエス様は最後まで護ってくださると約束し、また信仰が保たれるようにと祈っていてくださるのです。

まとめ: 主への叫びは、クリスチャンの神様に対する信仰と信頼のあらわれである
主(神様)を待ち望むとは、何もしないで受け身でいることではありません。積極的に神様(イエス様)に対する信仰を働かせる(信じて行動する)ことです。私たちはすべてにおいて神様に依存しています。自身の存在も、救い(神の前における罪がゆるされて天の国へ行くことができること)も、クリスチャンとしての日々の生活も。クリスチャンとしてある程度年数を重ねたら、神様に頼る必要がなくなるということではありません。(子供が親から自立・独立することとは違いがあります)クリスチャンは成長しても、なお神様に依存し続けるのです。それは一生涯続くことです。その「依存」を神様はお喜びになるのです。ですから私たちは、神様にもっと叫んで、しがみついていいのです。(詩篇61:1~2)またそうすべきなのです。今年も、叫びたくなるような状況があるかもしれません。あなたの叫びを神様に向けましょう。あなたの希望を神様に、そして聖書のことばに見いだしましょう。神様は受け止めてくださいます。そして神様は必要なこと、良いことをあなたのためにしてくださいます。

 

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