10月29日 私ではなくキリスト

罪のある人間に一番必要なこと、それは罪がゆるされること、そして永遠の幸いを手にすることです。それは神様にだけできることです。人がそれらを手にするためにできることは何一つありません。あえて人ができることをあげるならば、神様には可能であることを信ずることです。今回は信仰によって生きることについて学んでみたいと思います。(ガラテヤ2:17~21)

I. 信仰によって生きる私は、キリスト様にあって義と認められた者(17~18節)A. それは(私たちがキリスト様に)だまされているということでは絶対にない:ユダヤ主義者は、異邦人と交流したり食事をしたりすることを禁止しています。もしそれが正しいことであるとするならば、キリスト様は間違ったことを教え、人々に罪を犯すよう導いたことになります。神の御子であられるキリスト様がそのようなことをされるはずは決してありません。パウロはペテロの行動を責めました。ペテロの振る舞いは、あたかもキリスト様が偽りを言っているかのようなメッセージを発信したからです。
B.だからといって“罪を犯す自由を得た”というのではない:ある人は言います。“信仰による義認は危険である。人の道徳的責任をなくしてしまうから。人がキリストを信じるとその後は思うがままに生き、罪を平気で犯すことになる”と。クリスチャンはなお罪を犯します。しかしこれは信仰による義認の結果ではありません。キリスト様が罪を犯すことを励ましているというようなことではありません。クリスチャンが罪を犯すのはその人の(神様のお考えよりも自分の考えを優先するという)決断によることでありその人の責任です。
C.それゆえ行いによって認められようとする生き方はしない:神の恵みのみによる、信仰を通してのみによる救いを体験したパウロは、律法(行い)による救いという偽りのシステムを「打ちこわした」と言いました。彼にとって偽りのものを再構築するということはありえないことです。救いの基盤を律法とし(また律法を行うこととして)、そこへ戻って律法による歩みをしようとするならば、罪に定められてしまうからです。

II. 信仰によって生きる私は、律法に対して死んだ者(19節)→キリスト様はご自分を信じる人のために、罪のための充分な価を支払ってくださいました。その人はキリスト様にあってともに死に、ともに新しいいのちへとよみがえらせられたのです。神の正しさの要求は満たされ、さらなら罰からは永遠に解放されているのです。律法はいのちをもたらすことができません。だれもそれを完璧に守れないからです。律法は人に死をもたらし、すべての人に罪の宣告をします。律法の良い機能をあげるとすれば、それは律法を行うことができない絶望的な罪人を、神様が提供してくださる恵みによる救いへと(間接的に)導くことです。

III. 信仰によって生きる私は、キリスト様とともに十字架につけられた者(20節)→人がキリスト様を信じ救いを受ける時、霊的に、キリスト様の十字架、そして罪と死に対する勝利に参加しているのです。キリスト様に加わることで、律法に対して死に、神様に対して生きることができるのです。それは古い自分は(キリスト様とともに)十字架刑にされ、クリスチャンとなった新しい自分の中にキリスト様が住んでくださり歩みを導いてくださるということです。その歩み(行い)は律法との関連ではなく、キリスト様に対する信仰を土台としたものとなるということです。キリスト様がその人の中に生きるのです。これらは神様がイエス様の十字架における犠牲的死によって、愛をあらわしてくださったことによるのです。

IV. 信仰によって生きる私は、神の恵みの効果をあらわす者(21節) →自分の努力によって救いを得られると主張する人は、キリスト様の死を不必要なものであるとしています。キリスト様の死を通して恵みを注がれたクリスチャンはこの事実をいつも心に留めその素晴らしさをあらわす者でなければなりません。

まとめ:信仰によって生きる者は、キリスト様にあって生きる者 →救いは律法ではなく、その行いによってではなく、神の恵みによることであり、信仰を通して、によることです。私のした何かではなく、すべてキリスト様によってなされたことによるのです。神様の前に義と認められる立場を与えられた私たちは、信仰の実践においてキリスト様をあらわす者となるべきです。古い、罪深い自分が消え去り、むしろ自分を通してキリスト様があらわされ、キリスト様があがめられるべきなのです。

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