11月1日 クリスチャンの助け主

※メッセージをお聴きになりたい方はこちら↓(音声のみです。)

https://youtu.be/Y8dJy2tvajc

聖書には、“聖霊”、“御霊”、“霊”ということばが登場します。どれも同じお方を指しています。“聖霊”は、“御霊”や“霊”と訳されている語(spirit)に、“きよい”(holy)という形容詞がついています。“御霊”は“霊”とも訳すことができますが、敬う存在であることを強調して(日本語では)“御”をつけているのかもしれません。ヨハネの福音書に限って言えば、“御霊”が圧倒的に多く使われています。今回は、再び、助け主であられる聖霊について学びます。(ヨハネの福音書16章1~15節)

15章の後半では、クリスチャンが世に憎まれることについて学びました。イエス様は弟子たちが今後つまずくことがないようにと警告を与えられたのです。クリスチャンを憎む世は、わなを仕掛け、イエス様の証人としての活動を阻もうとするのです。イエス様を神と認めない者たちからの迫害を受けるであろう弟子たちにイエス様は、神のご支配を記憶にとどめさせようとされたのです。自分たちのところから去って行かれるイエス様の行き先よりも、自分たちの行く末を心配している彼らにイエス様は聖霊について認識し覚えておくべきことを語られます。

I. 聖霊が遣わされている現実を覚えましょう(7節)
イエス様は、ご自分が去って行かれることは、彼らにとって「益」であると言われました。それは聖霊が遣わされ、神様のご計画が広がっていくからです。愛の神様の御心により遣わされる聖霊、そして今イエス様を信じる者の中に住まわれる聖霊(14:16-17)は、いのちを与えるちからをもっておられ(7:37-39)、クリスチャンを教え(14:26)、証しのために強めてくださいます。(15:26)

II. 聖霊の世に対するお働きを覚えましょう(8~11節)
聖霊は世に対して3つのことがらの誤りを認めさせます。
まず、イエス様を信じない罪についてです。罪の根本は不信です。神様が遣わされたお方(御子)、そしてこのお方のメッセージを拒絶する罪です。究極的には、この罪のみが、人を地獄の刑罰へと定めるのです。
次に、神の義についてです。聖霊は人の自己義認や偽善を打ち砕き、心の闇を暴露します。神様の正しさ、聖さが示される時、人は自身が欠けた者であり、神様との間には大きく深いギャップ(隔て)があることを思い知らされ、そのギャップを埋める仲介的存在の必要を認識します。
最後に、神様のサタンに対するさばきについてです。この世界は、サタンの支配下にあり、そこでのさばきは邪悪なものです。サタンの、神様に対する反抗は、イエス様のみわざによりさばかれているのです。聖霊は、罪人をたださしいさばきへと導きます。
聖霊はこの世に対してこれらの働きをされますが、特にこの箇所においては、イエス様が父なる神様のみもとへと去って行かれた後に、聖霊が来られるという事実において、この世に誤りを認めさせると理解することができます。聖霊降臨の事実が、世の罪悪を証言し、キリスト様の義を証言し、世のさばきを証言するのです。

III. 聖霊の信者に対するお働きを覚えましょう(12~15節)
聖霊は、神様が与えようとしておられるすべての真理への十分な理解へと(受容量と理解の成長に応じて)導いてくださいます。このお働きは、使徒たちの聖書執筆にもあらわされたことでしょう。聖霊は、イエス様の栄光をあらわしてくださいます。それは、聖霊が弟子たちに(そして今のクリスチャンにも)イエス様のご性質と教えを解き明かし、適用することによってです。クリスチャンの思い、認識の中心にイエス様がすえられるのです。聖霊は、人々に対して神を現実のものとするのです。13~15節の「示す」、「知らせる」の繰り返しは、聖霊の働きを強調しています。御子イエス様が、父なる神様から与えられたすべてのもの(=教えと働き)を示してくださるのです。

まとめ: 聖霊の助けを求めよ
聖霊なる神様は、イエス・キリスト様を救い主として個人的に信じたクリスチャンすべての中に住んでおられます。クリスチャンに必要なことは、聖霊なる神様のご存在を信じ、そのお働きを認め、委ねることです。それにより助け主であられるお方のお働きを経験することができます。聖霊はいつでもどこでもともにおられます。クリスチャンの困難にも寄り添い、共にその苦しみを担ってくださいます。このお方に心を向け、その語りかけに敏感でありたいものです。目の前の状況がどのようであっても、先が見通せなくても、聖霊なる神様の助けは豊かであり力強いことを信じて進みましょう。

 

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