11月10日 イエス様の証言

ユダヤ人の仮庵の祭の期間中、宮の女性の庭にある4つの大きなランプ(メノーラー)がともされ、毎夜たいまつをかざして歌や賛美とともに踊る贅沢な祝いが行われます。イエス様はこのことを引き合いに、ご自分が光なるお方であられることをお語りになります。今回はイエス様の二つの宣言に着目し、イエス様の証しの豊かさと真実さを学びたいと思います。

I. イエス様の証しの豊かさ(12節) 「わたしは、世の光です」

イエス様はこの福音書で二つ目の「私は~です」の宣言をなさいました。イエス様が「世の光」とはどのような意味でしょうか。動物園で、ある動物の赤ちゃんが誕生したとか、皇室の誰かが婚約したとなると、“明るいニュース”として取り上げられます。それと同じようにイエス様は単に私たちの社会を明るくする存在であるということなのでしょうか。そうではありません。イエス様は神の御子であられます。このお方は人々をまことの祝福へと導くことができる唯一のお方です。そのような意味において、イエス様はこの世界の光であられるのです。
(参考箇所:ヨハネ1:4-5, 9; 出エジプト13:21-22; 詩27:1; 119:105; 箴言6:23; イザヤ42:6; 49:6; 66:19-20; 黙示録21:23-24)

イエス様の光に照らされる人は闇の中を歩くことがないと言われています。それは“いつも前向きにされる”という単に気分的なことなのでしょうか。そうではありません。イエス様に照らされる人は、その心が根底から変えられるということです。迷った生き方、罪に浸った生き方を選ばないということです。

イエス様に照らされる人が「いのちの光を持つ」とはどのような意味でしょうか。生活において単に“パワー、エネルギーを持つ”ということなのでしょうか。そうではありません。それは神様の前にあって、人としてあるべき姿を追求し、神様がお望みになる道を選び、祝福を経験し、祝福を生み出すということです。

イエス様のこの宣言が個人的に現実のものとなるためには、「従う」ことが必要です。イエス様を信じて、条件をつけないで完全に自分を委ねることです。
(参考箇所:マタイ8:18-22;10:38-39)

II. イエス様の証しの真実さ(14節) 「その証言は真実です」

この宣言をしておられるお方は、神であられ、真実であられ、完全であられます。ご自分の出所も行き先も知っておられます。(ヨハネ5:36; 13:3; 16:28)このお方は時空を超え、永遠を知り、支配されるお方です。このお方は人の表面的なことのみでなく、内面すべてをご存知の上で完全なさばきをされます。そしてこのお方は、ご自分について証言してくださる父なる神様と親密な関係にあり、共におられ、一つであられます。(ヨハネ5:22, 37; 14:11)

まとめ: 光なるイエス様の招きを受け入れた者は、光にとどまり、光を選ぶべきである

冒頭で触れたメノーラー(燭台)は、旧約時代の幕屋の中に置かれたものです。それは外部の光がまったくない中で唯一の光となりました。メノーラーがあることによって、他の香壇やパンの机が意味のあるものとなり、祭司は奉仕をすることができます。純金で作られたメノーラーの光は天からの光を象徴しているのです。

クリスチャンはイエス様にあって、神様からの光を受けました。しかし、救いを経験した人が光を放っていないとするなら、それはなぜでしょうか。クリスチャンが闇の中を歩いているかのごとく迷っているとするならそれはなぜでしょうか。それはイエス様からの光をいただいていないからではありません。それはイエス様を知り、真実を知り、信じ救われていながら、みことばの光から目を背けているからではないでしょうか。みことばによって照らされているところ、示されているところを見ようとしていないからではないでしょうか。イエス様は「わたしに従う者は…」と言われています。私たちの歩みにおけるある事柄については明確にされています。問題はイエス様に、みことばに従うかどうかです。イエス様を信じて従う者は光にとどまり続けます。そして神様の祝福に与り続けるのです。

 

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