12月22日 ご降誕の奇跡②

前回からイエス・キリスト様の誕生の奇跡について学んでいます。前回はイエス様の誕生が「神様が人となられた」という意味において奇跡であり、「処女から誕生された」という方法において奇跡であることを学びました。今回は「私たち人間のために誕生された」という目的において奇跡であることを学びたいと思います。イエス様の誕生の究極の目的の一つは(はじめに人間が神様によって造られた時そうであったように)、神様が人間と共に暮らすことを可能にするということです。それを実現する重要なステップとして、人間が今ある状態から「救われること」がどうしても必要なことです。私たち人間にとって究極の幸せへとつながる奇跡である「救い」、聖書が教える「救い」とはどのようなものか考えてみましょう。

①救いは神様が与えるものです (エペソ2:8-9) →救いの源はこの世界を造られた神様です。人間に出来ることは何一つありません。

②救いは罪と死からの救いを意味しています →すべての人間は生まれた時から罪をもっています。罪とは本当の神様を無視し、逆らい、自分勝手に生きようとする性質・態度・傾向で、最初に造られた人(アダム&エバ)が、神様に従わなかった時以来、人間が中に持っているものです。そして誰も避けられない死という現実はこの罪が原因です。死は、肉体的死ということだけでなく、神様のために生きることができない、神様と交流ができない、永遠に神様と断絶状態になることを意味しています。罪と死からの救いは以下のことを含んでいます。
A. 神の怒りからの救い: 神様は罪に対して怒りをもっておられます (ローマ1:18)
B. 罪の支配からの救い: 誰一人完全に正しい人はいません (ローマ3:9-12)
C. 死の支配からの救い: 人は皆 死の現実につきまとわれています (ローマ5:21)
D. 生まれつきの状態からの救い: 人は世の中の流れ・自身の性質・悪魔等に支配されています
E. 不安/恐れからの救い: 罪のある人の生活には様々な恐れがあります (ヘブル2:14-15)
F. 悪習慣からの救い: 罪のある人の生活には悪い習慣があります (テトス3:3)

③救いはイエス様がされたこと(されること)を土台としています →私たち人間が罪と死から救われる方法、或いはその根拠はすべてイエス様にあります。イエス様がこの世界に来られた(誕生された)時からされたこと(されること)は以下のことを含んでいます。
A. イエス様は人となられました: 神様は私たち人間を愛して救い主を送ってくださいました。
B. イエス様は十字架で死なれました: イエス様は私たち人間に代わって犠牲を払ってくださいました。これにより人間の罪がゆるされること、罪の結果の罰が免除されることが可能となったのです。
C. イエス様は葬られ、三日目に復活され、後に天に昇っていかれました。
D. イエス様はやがて再び来られ、永遠の住まいへと招き入れてくださいます。
→あなたはイエス様が築いてくださった救いのための土台に立っておられますか。自分が神様の前では罪のある人間であり、罪の結果である死の後、永遠にわたって神様と断絶状態の中で苦しむことは時間の問題であるとお認めになりますか。そのような自分のためにイエス様はこの世界に来られ、自分の身代わりに十字架で死んでくださったことをお認めになりますか。イエス様を信ずる人の罪はゆるされ、信ずる人には(死後)いつまでも続くいのちが与えられ、神様との関係が正常化します。そしてすでに述べた罪と死の現実がもたらす様々なことから解放されます。

④救いは神様のために生きることを目的としています
→イエス様が準備してくださった救いの目的は確かに、私たちの罪がゆるされて、永遠のいのちをいただく(天国へ行く)ということですが、それだけではありません。私たちに与えられたこの地上での生活の時間を神様のために使うということも含んでいます。罪と死から救われた人は神様を意識し、神様の方へ常に心を向けます。(そのように努めます) イエス様によって救っていただいたことを感謝し、また神様が表してくださった愛がモチベーションとなって、何をするにおいても神様が喜んでくださるようにと選択し行動します。そして生涯、神様を礼拝し、神様のために奉仕をし、神様のために生活していきます。

まとめ:私たちの救いを実現してくださったイエス・キリスト様のご降誕の不思議さを覚えましょう。「キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世に来られた」(Iテモテ1:15)

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