2月10日 人の本分

今回の聖書(文語訳)の箇所には「本分」とあります。本分とは“本来なすべきつとめ”ですから、人の本分とは“人が本来なすべきつとめ”ということになります。世の中で生きていく中で、人としてのつとめは様々です。家庭におけるつとめ、学校におけるつとめ、職場におけるつとめ、地域におけるつとめなどです。しかし今回の聖書の箇所が言っている「すべての人の本分」とは、社会的立場や、国籍、人種、性別等に関係なく、すべての人に共通するつとめです。これは神様に対するつとめです。聖書は、すべての人の本分として二つのことを挙げています。これらのつとめについて考えてみましょう。(伝道者の書12章13節)

I. それは神を恐れることである
恐れることの意味:恐れることとは、神様を怖がることでしょうか。その意味も含まれると思いますが、むしろ神様を尊重する、尊敬する、大事にする、気にする、丁重に扱うという意味が強いと思われます。逆に言えば、神様に対して失礼・無礼なことはしない、軽視しない、粗末にしない、無視しない、雑にしないということになります。あなたは、神様を大事にしていますか。無視していませんか。
恐れる方法・準備:神様を恐れる(大事にする)ためには、先ず神様を知らなければなりません。聖書のことばから、神様の素晴らしい性質やすばらしいみわざ(お働き)を知るのです。神様は、すべての人が大事にする価値のある存在である、ということを知るのです。神様を知る時に、神様があなたのために計画してくださった救いについても知ることができます。そしてこの救いを受け取る時に、神様を大事にすることの意味がわかるようになります。
恐れる理由・動機:神様を恐れるのはなぜでしょう。それはこのお方が本当の神だからです。聖書の神様はすべての存在の源・始まりであられます。すべてのもの・人はこのお方によって造られ、存在がゆるされています。その意味において、神様と無関係のもの・人はいません。すべての人は、最初の人が神様に背いた結果、神様の前に罪のある存在です。しかし神様は、罪のある人間をゆるす方法、助ける方法を与えてくださいました。神が人となったお方であるイエス・キリスト様が、あなたが受けるべき罰を代わりに受けてくださり、十字架で死なれました。人は罪があるので皆死ななければなりませんが、その後永遠にわたって罰を受ける必要がないようにされたのです。そしてそれだけでなく、いつまでも神様と共に生き続けることができる約束を与えられたのです。
このように素晴らしいことをあなたのためにしてくださったのですから、神様を恐れる(大事にする)ことは当然ではないでしょうか。

II. それは神の命令を守ることである
命令を守ることの意味:神様の命令を守るとは、神様に従うことです。それは神様が仰ることを実行するということです。聖書のことば(教え)を実践するということです。人の本分として一つ目で見た、神様を恐れることができるならば実行可能です。
命令を守る方法・準備:神様の命令を守るためには、神様の命令を知らなければなりません。聖書を読むならばそれを知ることができます。唯一の救い主であられるイエス様を信ずることも神様からの命令です。この命令に従うことからスタートしましょう。
命令を守る理由・動機:神様の命令を守るのはなぜでしょう。それは神様がそれをお喜びになるからです。神様が人を造った目的が達成されるからです。しかし神様はご自分のことだけを考えて人に“指示を与える”お方ではありません。人の幸せ、あなたの祝福のために、聖書のことばを通して命令を与えておられるのです。神様の命令にはあなたに対する愛の意図が込められているのです。単純に神様を信じて従うなら、神様はあなたに良いものをくださるのです。それがわかるなら、神様の命令に従うことは負担ではなく、喜びとなるのではないでしょうか。

まとめ:本当の神様を知り、本当の救いを手にすることは、あなたにとって一番大事なことです
人生において大事なつとめは多くあります。しかし、最も大事なことはあなたの神様との関係です。神様との関係を良いもの・正しいものにすることはすべての人にとって必要なことです。そのためには聖書から神様について、そして神様があなたのために何をされたかを知る必要があります。神様はご自分のたったひとりの子を、あなたの身代わりとして死なせるほどあなたを大切に思い、愛してくださいました。あなたの罪がゆるされ、(死後)神様と永遠に生きることができるためです。(ヨハネの福音書3章16節)イエス様を自分の個人的な救い主として信じましょう。そして神様の前に謙虚になり、神様のお望みになることを素直に行う歩みをしていきましょう。これが神様を恐れ、神様の命令を守る歩みです。これこそが、神様に造られたあなたの人生における本分です。

 

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