神の約束について学んできていますが、今回は聖霊に関する約束について学びたいと思います。旧約時代において、聖霊は必要に応じて(部分的に)人に臨まれたり、ちからをあらわしたりしました。サムソンはその一例です。しかし、新約時代においては、聖霊はイエス様を信ずるすべての者に臨み、住まわれ、共に居続けます。現在のクリスチャンの歩みは、聖霊の内住なくしてはみじめなものになり、神の栄光をあらわすことはできないものとなります。また聖霊が内住していても、クリスチャンが聖霊の働きに従わなければ、生まれつきの性質のまま生き、悪魔の働きに身を委ね、世の勢力に圧倒されてしまいます。これらの悪の勢力に対抗するという意味においても、聖霊の存在は神様の約束の大きな部分であり、神の栄光をあらわすための計画と言えるでしょう。私たちクリスチャンが世の中の人々と違った存在として歩むために、聖霊の存在とその働きを充分に認識する必要があります。
イエス様は聖霊に関する予告をなさいました。イエス様を信ずる者は聖霊を受けると。(ヨハネ7:37,39)そしてそれはイエス様の死・復活の後に起こると。(ヨハネ16:7)聖霊は助け主(或いは慰めるお方)として、また真理の御霊として与えられ、信ずる者の中に永遠にいてくださるのです。(ヨハネ14:16~17,26)
聖霊に関する約束は成就しました。イエス様の復活の日の夕方、イエス様は弟子たちに「聖霊を受けなさい」(ヨハネ20:22)と仰られ、聖霊は実際に信ずる者の上に降りました。(使徒2:1~4)ペテロはこの事実について説教の中で解説しています。(使徒2:16~18, 33)聖霊は神のことばを聞き、信じ、従う者に降るのです。(使徒5:33; 10:44~45; 11:17)
聖霊はイエス様を信ずる者たちの助けのために内住します。(ヨハネ14:16~17,26)聖霊はまちがいを正し(ヨハネ16:9~11)、イエス様を証しし(ヨハネ15:26)、イエス様が主であられることを告白させ(Iコリント12:3)、真理を悟らせ(ヨハネ16:13)、イエス様の栄光をあらわします。さらに聖霊は神の愛を私たちに注ぎ(ローマ5:5)、私たちが神の子であることの確信を与えます。(ローマ8:16)
このような聖霊の活発な働きの中に個人が、そして群れである教会が存在する時、健全な信仰生活、そして教会生活が可能となるのです。