3月1日 主の喜ばしき年

悪魔の試みに勝利されたイエス様は、本格的に地上におけるお働きを開始されました。(ルカ伝4章)イエス様は神の御子であられながら神の霊である(そして神である)御霊に依存されていました。それは、イエス様が罪のないお方ではあるのですが、神の性質とともに、人の性質を持っておられるお方として、人というものは神に依存すべきものであることをお示しになったのです。(14節)旧約聖書が朗読される場所であるユダヤ人の会堂で教えられたイエス様は人々からの尊敬を集めました。(15節)イエス様はご自分が育ったナザレでイザヤの預言をお読みになりましたが、その内容はイエス様ご自身がこの世界においでになったことによって成就したことを告げられました。(21節)救いをもたらすおことばを語られたイエス様を、人々は一方で称賛し、一方で軽蔑しました。(22節)イエス様は人々の不信仰、また神のことばを軽んじる態度を指摘なさり、(23-24節)イスラエルの、神様に対する不従順のために受けた結果について具体的な例を挙げられました。(25-27節)これらのイエス様のおことばは歴史の事実でもあるのですが、(神の選民であり、アブラハムの子孫であることに誇りを持つ)ユダヤ人にとっては腹立たしいものであり、激しい怒りを買うものとなりました。(28-29節)人々はイエス様を殺そうとしましたが、ご自分の死の時が来ていないイエス様は、問題なく通り抜けていかれました。(30節)
さてイエス様がお読みになったイザヤの箇所に注目してみましょう。(18-19節)イエス様は「油を注がれた」お方です。旧約の時代においては祭司・預言者・王の任命の際に油が注がれました。祭司は人の代表として神様にささげものをします。イエス様は完全な大祭司として、しかもご自分がいけにえの本体である神の子羊となられ、とりなしをしてくださいました。預言者は神様のことばを受け人々に語ります。王は民を治めます。イエス様はこれらすべての側面を完全な意味で全うするために来られたお方です。イエス様が油を注がれた目的の一つは「貧しい人々に福音を伝える」ためでした。神様に造られた人間は本来、貧しさとは無縁のはずです。最初の人アダムはエデンの園において豊かさを経験しました。しかし、アダムの罪の結果、また私たちの先祖の罪の結果、そして私たち一人ひとりの個人の罪の結果、私たちは貧しさを経験せざるを得なくなりました。貧しい者たちに伝えられた福音は真の豊かさを与えるものです。イエス様の身代わりの死によってゆるしが与えられ、罪の奴隷状態からの解放が実現しました。肉体的に目の不自由な人に視力をお与えになる奇跡を行われたイエス様は、人々に霊的な視力もお与えになることがおできになるお方です。罪のある人間は、イエス様を神の御子であると認めることができませんが、イエス様の奇跡によって霊なる神様を知ることができ、また将来についても見ることが出来るようになりました。悪魔の支配から解放され、肉による生き方からの自由を経験し、自発的に神様に従うことが出来る者へと変えられました。「主の恵みの年」はイエス様によって救われた恵み、そして神様を喜ぶ時です。そして将来においては主との面会、そして完全な意味における解放(救い/栄化)の時です。私たちは今の経験を喜び、後に全面的な喜びを経験することになります。これらのことをのべ伝えるためにイエス様はこの世界に来てくださいました。イエス様による救いが適用された私たち、後に全面的な豊かさを経験させていただくことができる私たちであることを感謝しましょう。

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