3月22日 主によって主のために

しばらく使徒の働きのメッセージは、回心したサウロに焦点をあてていましたが、その間 ペテロはユダヤ・ガリラヤ・サマリヤ等を巡回して伝道を続けていたようです。ペテロはエルサレムの北西40キロに位置するルダを訪問しました。ここで8年間 中風で病の床についているアイネヤに会います。ペテロは「イエス・キリストがあなたをいやしてくださるのです」と言いました。これは私たちクリスチャンが、相手が誰であれ、どのような問題の中にある人であれ、使うことができるフレーズです。「立ち上がりなさい」とのペテロの指示にアイネヤは応答しました。少なくともそうしようという心が彼には与えられたということです。彼は立ち上がることができました。ペテロの宣言どおりにイエス様の癒やしが与えられたのです。ルダや周辺の地域の人々は癒やされたアイネヤを見てイエス様に立ち返りました。
ルダからさらに約16キロ行ったところに、港町ヨッパがあります。ここにはタビタという女性の弟子がいましたが、病のために死にました。ルダにいたペテロは弟子たちによって呼び寄せられることになります。ヨッパに到着したペテロは洗われた遺体が置かれている屋上の間に案内されます。彼は一人、そこで祈りをささげました。それは私たちクリスチャンが、どのような状況にあっても実行できることです。祈りの後 ペテロは遺体に向って「タビタ、起きなさい」と言いました。彼女は生き返りました。このことを聞いたヨッパの多くの人々がイエス様を信じました。さて今回の箇所から二つのポイントに注目しましょう。

①主のみわざは主によって行われる →この箇所の二つの奇蹟はいずれも、ペテロがイエス様に依存して行われた働きであることがわかります。ルダにおいてペテロは、ちからはイエス様からのものであることを認識し、それを「イエス・キリストがあなたをいやしてくださるのです」という宣言によって明確にあらわしました。ヨッパにおいてペテロは、ちからはイエス様からのものであることを認識し、よりたのむ態度を祈りによってあらわしました。主のみわざは主によって、ペテロを通して行われたのです。

②主のみわざは主のために行われる →このペテロを通しての主のみわざは、イエス様に栄光が帰せられるものとなりました。ルダでアイネヤに対して奇蹟が行われたことにより、その地域の人々はイエス様を神と認めるに至りました。またヨッパでタビタに対して奇蹟が行われたことにより、多くの人々がイエス様を信ずるに至りました。

まとめ:私たちは主のみわざに参加する特権をいただいている →もしペテロが“主によって、主のために”この働きをしなかったならば、仮に奇蹟が行われたとしても、ペテロは(イエス様にではなく)自分にちからがあることを宣言することになったでしょう。また奇蹟を見た人々は(イエス様ではなく)ペテロを神格化し信ずるようになったことでしょう。
アメリカの南北戦争のさなか、リンカーン大統領は、演説の中で「人民の人民による人民のための政治」という表現を使っています。これは民主主義の原則を示したものです。この表現をイエス様のみわざにあてはめるなら、“主の主による主のためのみわざ”となります。
主のみわざ(主のための奉仕、主の御名による奉仕)は、主のちから・助け・恵みによって成し遂げられることを覚えましょう。またそれは主の栄光のために(主がほめられるために)成し遂げられることを覚えましょう。私たちは主のみわざが行われるプロセスで使われる器(道具)に過ぎません。ですから私たちはへりくだって、感謝をもって主にお仕えさせていただくという態度が大事なのです。私たちの奉仕において“主によって、主のために”が欠落する時に、傲慢さや人の非難という醜いものが登場してくることになります。ペテロのように、主のみわざは、主によって行われ、主のために行われることを認識して、喜びをもって主に使われることに徹しようではありませんか。主のみわざにおける自分の位置付けを正しく認識するならば、正しい動機・態度・目的をもって、喜びをもって、主のみわざに参加することができるのではないでしょうか。

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