神様の独り子主イエス・キリスト様は、人として生まれ地上で過ごされ、十字架の死と復活の後、天に昇られました。今、人のかたちをとって父なる神様の右に座しておられます。
そのイエス様は永遠不変のお方です(ヘブル13:8)。
聖書に「すべての物はイエス様にあって造られた」とありますから、世界が創造される前からのご存在であったことが証明されます(コロサイ1:16)。
人は「誕生」=「最初」ですが、イエス様は人としての「誕生」=「最初」ではありません。人は誕生以前には存在しなかったものですが、イエス様はそれ以前に存在しなかった、ということではないのです。人として地上にお生まれになったとき、相続権を有しておられました。他に類のないご存在です。
御子によってすべての物が造られたということを考えてみましょう。 「造る」には智恵と力が必要です。イエス様は創造する力をお持ちであり、唯一の源であります。また、保っておられます。「万物は・・・御子のために造られた」というみことばは、父なる神様から相続していることを意味します。
創造されたものすべては美しく、完全に調和しています。広大な宇宙から、顕微鏡でしか見ることのできない微生物に至るまで、イエス様の智恵と力によって創造されました。私たちが今見ているものは、創造物の中のほんの一部にすぎません。
人が作るものはどこかで知恵と力が足りず、また完成するまでに膨大な時間と労力を要することもあります。そして、その原材料はすべて神様からの提供物です。神様から与えられなければ、人は何一つ作り出すことはできないのです。
人は、良いことがあるときには神様を無視し、悪いことがあると神様を非難するものです。
それでも神様は人の幸福を願っておられますから、罪を犯していなければもっともっと素晴らしい環境の中で過ごすことができたはずなのです。神様に頼らなければ人は苦労する存在です。
しかしイエス様に頼るとき智恵と力が与えられます。主はすべての源であり目標であられるので、すべての物はイエス様の智恵と力によって存在していると言うことができます。
主イエス様は「最初であり、最後である」と仰せになりました。そして「いつまでも生きている」と黙示録の筆者ヨハネにご自身を示してくださいました(黙示録1:17-18)。
すべての物の根源であられます(黙示録3:14)。
父なる神様は御子を万物の相続者とし、御子によって世界を造られました(ヘブル1:2)。
以上のことから、御子はすべての者から礼拝を受けるに相応しいお方です(ヘブル1:6)。
人の世界では、作られた物は完成した瞬間から古び始めて行きます。人は罪の結果朽ちて行くものです。しかし主を信じ受け入れた者には永遠のいのちが与えられ、主と共に永遠に住むことができる者と変えられます。主はご自身で永遠にご存在なさっているお方だからです。
人は生まれた時に存在し始め、未来へは永遠に存在し続けます。罪を赦され永遠のいのちをいただいて神様と共に存在し続けるか、永遠の地獄において苦しみながら存在し続けるか・・・それは一人一人の選択によります。
今、永遠のいのちをいただいていることをもっともっと感謝しましょう。そして、周りのまだ救いをいただいていない一人でも多くの人に、この恵みを伝えていきましょう。