4月21日 復活の救い主は現れた

主イエス・キリスト様は肉体を取られ、死なれ、葬られ、復活され、天に昇られました。しかし、イエス様が復活の後に現れてくださったことを忘れてはなりません。それは復活のイエス様にお会いした人々が存在するということです。証言者が複数、いや多数存在することは、イエス様の復活の事実を信ずる重みがあります。イエス様の復活が真実でないならば、そしてイエス様が現れることも、また目撃者も存在しないのであれば、聖書の教えは成立せず、信ずる理由もなくなります。そうなればイエス様に対する信仰は無意味です。しかし、イエス様は確かに復活され現れてくださいました。人の死と死の向こう側にある問題を解決されたのです。今回はイエス様が復活された日曜日の夕方の記事から復活の主について学びたいと思います。(ヨハネの福音書20章19~23節)

I. 恐れる者に現れてくださる復活の主 (19節前半)
イエス様の弟子たちは悲しみと絶望の中でこの日曜日を迎えました。それと同時に、イエス様と同じように捕まえられ処刑される可能性を考えずにはいられませんでした。イエス様の復活の事実を知らない(そして期待もしていなかった)彼らは恐れて部屋にこもりかぎをかけていたのです。それはイエス様の復活の約束を忘れ、自分自身を守ろうとする不信仰に陥っていたからです。
彼らが閉じこもっていたところにイエス様は(ドアを開けることなく)入ってこられました。「戸がしめてあった」のは弟子たちの恐れゆえですが、イエス様の超自然のかたちでの登場(顕現)を強調することとなりました。

II. 疑い深い者に現れてくださる復活の主 (19節後半~20節)
イエス様は先ず「平安があなたがたにあるように」と仰いました。イエス様は十字架の上で「完了した」(ヨハネ19:30)と仰いましたが、イエス様の死は神と人との平和を完成したのです。ですから、今もこれからもずっと安心していられるのです。(ローマ5:1; ヨハネ14:27; 16:33)
イエス様の登場にことばを失っていたであろう弟子たちに、イエス様は傷を負った手とわき腹を見せてくださいました。それはイエス様本人であること(真実)を示すためです。弟子たちは「見て」喜びました。見るまでは悲しんでいたのです。そして見るまではイエス様の復活を信じていなかったのです。弟子たちは、イエス様との再会を果たしたのみならず、イエス様が死に屈しない方であられ、約束通りによみがえられたことを喜びました。(ヨハネ14:18; 16:22)

III. 不信仰な者を使おうとされる復活の主 (21~23節)
イエス様の復活の約束を信ぜず、忘れ、恐れていた弟子たちに対して、イエス様はなお計画を持っておられました。イエス様は父なる神様の目的を果たすためにこの世界に来られました。これからは(イエス様が去られる後は)弟子たちがイエス様の働きを継続していくことが期待されているのです。(ヨハネ17:18) 御子イエス様が、父なる神様のことばを語り、わざをなし、人の救いのためにいのちをささげたように、弟子たちもイエス様のメッセージを携え(ヨハネ15:27)、イエス様がなさったよりも偉大なわざをなし(ヨハネ14:12)、イエス様のためにいのちを投げ出すことが期待されているのです。
イエス様はこれらの働きを弟子たちに授けるにあたり、再び「平安があなたがたにあるように」と仰いました。それは復活の主の存在の現実を踏まえて、主に対する献身と希望を再確認し、主に従っていく姿勢を新たなものとするようにとの呼びかけでもあります。
この励ましとともに、権威も与えられました。聖霊が授けられるのです。それはイエス様の働きをこれから担っていく弟子たちがイエス様のみわざの適用を効果的にしていくための“エネルギー注入”です。
弟子たちに(後に教会に)は福音を伝えていく働きが与えられました。また同時に福音に対する人々の応答に対しても宣言する権威が与えられました。神様の決定に従って、人の罪がゆるされること/ゆるされないことを宣言するのです。

まとめ:復活の主を信ずる者には、真の平安と喜びと実りある人生が与えられる
死なれ復活されたイエス様を自分の救い主と信じたクリスチャンは、様々な恐れから解放されました。また真実を知り信じて、奪われることのない喜びを与えられました。そして救われてもなお不信仰に陥るクリスチャンを神様はお用いになり実を結ばせようとしておられます。復活の主を見上げ続け、信じ続け、継続的に恵みとちからを注いでいただいて実り多い歩みをさせていただきましょう。

 

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