7月14日 小さき教会への奨励

主イエス・キリスト様がメッセージをお語りになったフィラデルフィヤの教会は、スミルナの教会と共に、困難な中において非難されるところがない教会でした。(黙示録3:7-13) フィラデルフィヤの町は際立って大きく、力のある町ではなく、城壁のない町でありながら、一度も侵略されたことがありませんでした。そのような町の中に存在するクリスチャンの群れである教会が「持っているもの」とはどのようなものだったのでしょう。彼らはイエス様のみことばを守り、イエス様のお名前を否定しない「少しばかりの力」を持っていました。またイエス様の「忍耐について」の励ましのことばを守っていました。この教会のクリスチャン達は主イエス・キリスト様のみことばを堅く握り、このお方のお名前を掲げる忠実な群れであったのです。イエス様はさらに励ましを与え、忍耐強く主を待ち望むように仰っておられます。現代を生きる私達クリスチャンにも適用されるこの励ましの理由(また励ましを受け入れ実行していく動機)について考えてみましょう。

①主イエス・キリスト様(御自身)の故に忍耐強く主を待ち望みなさい。(7節) →黙示録2-3章には7つの教会への手紙(メッセージ)が記録されています。各教会への手紙の冒頭にはメッセージを発信されるイエス様について、それぞれ違うかたちで描写がなされています。神様はかつてモーセに対して、ご自分の名前を「わたしはある」であると仰いました。(出エジプト3:14) それは神様が人間との関係においてどのような存在にもなることが可能であることを含む契約の名です。神の御子であられるイエス様は黙示録に登場する各教会の必要を満たすことが出来るお方であるのです。フィラデルフィヤの教会に対しては3つのかたちでイエス様が描写されています。(A)「聖なる方」 →預言者イザヤは国民が頼みとしていたウジヤ王の死の際に神様を見上げ聖なる神様への賛美を聞きました。(イザヤ6:1-3) イザヤは王座におられるイエス様、すべてを統治されるお方の栄光を確認したのです。(ヨハネ12:41) (B)「真実な方」 →イエス様は不変的な真実そのものであられ、唯一絶対のご存在であられます。 (C)「ダビデのかぎを持っている方」 →旧約のダビデ王に約束された王座の確立はイエス様によって成就されます。イエス様こそが御座の継承者であられるのです。誰が本当の意味において正しく、誰が神に受け入れられる者であるかを決定するのはこのお方です。

②主イエス・キリスト様が教会になさることの故に忍耐強く主を待ち望みなさい。(8-10節) →イエス様はフィラデルフィヤの教会に対して「だれも閉じることのできない門を、あなたの前に開いておいた」と仰いました。豊かな町は昼夜城門を閉じることがありません。このことを教会に当てはめると、イエス様がその教会を活発に、そして盛んにしておられることを示します。イエス様が宣教の働きを発展させ拡大させてくださる祝福と共に、与えられているチャンスを逃してはいけないことのチャレンジでもあります。その過程においては困難・迫害が想定されますが、そのことを用いて教会(そして各クリスチャン)がイエス様の愛の対象であることを人々に知らしめてくださるのです。イエス様が共に居られる限り、試練の中においても神様の守りがそこにはあるのです。

③主イエス・キリスト様の将来の約束の故に忍耐強く主を待ち望みなさい。(11-13節) →イエス様は、時は特定できませんが、必ず来られます。お定めになった時に遅れをとることは決してありません。イエス様は私達を見捨てることがないことを覚えつつ、忠実なしもべとして認めていただけるよう準備をしてその時に臨む必要があります。勝利者には「聖所の柱」となることの約束が与えられています。それは真実の光であられる神様から迷い出ることがないこと、罪によって離れることがないことを表すと同時に、神様の栄光を語り伝える、讃える存在であることを表します。勝利者には「神の御名」が書き記されます。それは神に属する者であることの証明です。(出エジプト23:21; ヘブル11:16 ) 同時に与えられる「新しい名」はイエス様の完全な栄光の表明が勝利者の上にあることを説明しています。(黙示録19:11-12) イエス様に属しているクリスチャンはイエス様の栄光の一部となるのです。

神様は私達クリスチャンの歩みを知っておられるお方です。(8節) イエス様に対して、また聖書のみことばに対して忠実であろうとするために起こる困難を神様はご存知であられます。私達は弱く、力のない者達かもしれませんが、このイエス様がどのようなお方で、何をなさっておられ、何をこの先成し遂げてくださるかを今一度確認しましょう。そしてその事実を励ましとし、まもなく来られる主イエス・キリスト様を、希望と忍耐をもって待つ忠実な者とさせていただきましょう。

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