パウロは、三回目となる宣教旅行でエペソに来た時、会堂で3ヶ月間 「神の国」について語りました。(使徒の働き19:8)神の国は、①神が統治される世界的領域(世界的王国 詩篇103:19~22)、②神が統治される救いの領域(ルカ17:20~21)、そして③神が統治される千年王国(そして永遠 イザヤ11:1~9; 黙示録20:1~6)に区分することができます。今回は特に②の、神が統治される救いの領域に焦点をあて、いくつかの側面を学びたいと思います。
I. 神の国が近づいていることを知れ:「神の国」がさばき・終末の警告としてあらわされています。この警告は、バプテスマのヨハネによって(マタイ3:2)、イエス様によって(マルコ1:15; ルカ21:31; マタイ4:17)、そしてイスラエル人へのメッセージとして(ルカ10:11; マタイ10:7)与えられました。
II. 神の国に入る備えをせよ:「神の国」が救いとしてあらわされています。神の国に入ることはある意味において困難であること(マタイ19:23-24; マルコ10:23-25; ルカ18:24-25)、入ることは優先事項であることが語られ(マルコ9:47)、入るための良い知らせがなされています(マタイ4:23; 9:35; 24:14; ルカ4:43; 8:1; 9:2,11,60; 10:9)また入るための条件として、罪人の悔い改めと信仰が示され(マタイ21:31; 5:20; 7:21; マタイ18:3; 19:14; マルコ10:14-15)、新生の必要を説いています。(ヨハネ3:3,5)そして神の国入ること=救われることは、神のみわざであることがわかります。 (IIテモテ4:18; Iテサロニケ2:12; IIペテロ1:11)
III. 神の国のために歩め:「神の国」が神様の御心(目的)としてあらわされています。神の国を求める歩み(マタイ6:33)、神の国に相応しい歩み(ルカ9:62; マタイ5:3, 10; IIテサロニケ1:5)、神の国のための犠牲(ルカ18:29)、そして神の国のための奉仕(コロサイ4:11)について教えられています。
まとめ:神の国の国民とされた祝福を覚え、神の恵みによって国民としての務めを全うしましょう→ 私たちは御子イエス様の国に移され、御国を相続する者たちとされました。その特権を覚え、主にお仕えする喜びを経験させていただきましょう。(コロサイ1:13-14; ヘブル12:28; ヤコブ2:5)