7月26日 心を騒がすな

先のことが不透明であれば、多くの人が不安に陥ると思います。大雨や濃い霧によって視界が制限されるとき、ドライバーが心を穏やかにして運転し続けることは容易ではありません。突然仕事を失うということになれば、これからの生活の見通しが立たなくなるため、心は揺れ動きます。私たちの心は様々なことによって騒いでしまう可能性を常に抱えています。このような私たちに、イエス様は心を騒がしてはならない(騒がせなくてもよい)と仰います。なぜそうであるのか、三つの理由を考えたいと思います。(ヨハネの福音書14章1~4節)

イエス様は今回の箇所で、“心を騒がすことをやめなさい”と仰っておられます。心を落ち着かせ、安楽にし、心を騒がせることをゆるしてはならないと言われているのです。イエス様の弟子たちは、イエス様がまもなく去っていかれることに加え、“ペテロの否認”について聞かされ心が騒ぎました。先のことへの不安と失望は彼らを弱らせたのです。

I. 永遠の神を信ずることができるから(1節後半)

イエス様は、差し迫っている“悲劇”において、それに対応する強さをお与えになりたいと思っておられました。その強さは、神様を、イエス様を信ずることによって与えられるものです。イエス様がこれから通ろうとしておられる道を考える時に、信ずることは簡単ではありませんが、心の平穏のために命令されているのです。神とイエス様に信頼することを保つようにと。あなたにとって神様はどのようなお方ですか。イエス様はどのようなお方ですか。どのような状況にあっても信頼するに足るお方ですか。

II. 永遠の保障を信ずることができるから(2~3節前半)

イエス様はやがてご自分を信ずる者たちを迎えに来てくださいます。その前に私たちの永遠の住まいを準備してくださいます。罪と汚れのまったくない、究極の平安をいつまでも経験することが可能な、幸いな環境をイエス様は整えてくださいます。イエス様が私たちのためにそのように準備されるのであれば、再び来られるに違いないのです。この意味において、イエス様の弟子たち、そして私たちは、イエス様が行かれるところに行くことができるのです。この地上における現時点の状況は、イエス様が備えてくださる永遠の保障の現実に何の影響もないということです。

III. 永遠の関係を信ずることができるから(3節後半)

永遠に存在されるイエス様が、イエス様を信ずる者たちのために永遠の住まいを準備され、私たちを迎えに来てくださるのであれば、私たちは当然イエス様と永遠にわたって共に居ることができます。それまでの間、あらゆる状況がクリスチャンを襲っても、イエス様が共におられることは変わりません。そして、その現実をクリスチャンは信ずることができるのです。

まとめ: 状況に左右されない心の平穏は神から来る

イエス様を信じたからといっても、心がまったく騒ぐことはない、ということではありません。しかしクリスチャンは、そのような心が揺れ動く状況にあって神様に心を向ける選択肢が与えられています。クリスチャンは、単に平穏を求めるのではなく、その状況下で神様の御心が行われ、神様に栄光が帰せられることを求めるのです。

永遠の神様はおられ、このお方が永遠の保障であり、永遠に共にいてくださいます。神様は当てになるお方だということです。クリスチャンは永遠の視野をもって目の前の状況に対応することができます。問題はいつまでも続くものではないこと、神様の支配のもとで起こっていること、神様が最善の時に最善の方法で取り扱われることを覚えることができます。神様を信ずるとは、やみくもに信ずるのではなく、聖書のことばを土台として受け入れ委ねることです。様々な、好まない経験を通り、神様を信ずる応答をすることの積み重ねが信仰を成長させます。神様の、何を信じているか、神様をどのように信じているかは大事なことです。自分の都合のいいことだけ、或いは都合のいい時だけ信じるのではなく、すべてを受け取り受け入れて主にある心の平穏を持続させていただきましょう。

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