7月3日 役に立つクリスチャン

使徒パウロが三回目となる宣教旅行でエペソを訪問するまでに、アポロという人がエペソに来ました。彼はアレキサンドリヤ(エジプト)生まれのユダヤ人で、聖書に通じており、語ることに長けていました。彼は熱心に、イエス様について正確に語りましたが、旧約聖書を知るのみで、キリスト様の死と復活の重要性や聖霊の働き、また教会については理解していなかったようです。会堂で大胆に語る彼を、プリスキラとアクラは自分たちのところに招き、「神の道」をより正確に説明し指導しました。後にアポロはアカヤ(コリント)に渡ることを望み、エペソのクリスチャンたちに送り出されました。彼は、「イエスがキリストであること」を語り、コリントのクリスチャンたちを霊的に助けました。今回はアポロの記事から、神様のお役に立つことができるクリスチャンの姿について考えてみましょう。

I. 神様からのものによって 満たされている →アポロは旧約聖書に通じ、能弁さ(或いは学識)のある人でした。彼は聖書のことばへの執着心があり、学ぶ人であり、神様に心が向いている人であったと言えるでしょう。そのような彼に神様はみことばを満たしてくださいました。彼の能弁さや学識は、神様が彼に与えられたものであり、さらに才能を伸ばす機会、学ぶ機会が神様によって与えられたことによるものでしょう。彼は聖書の理解が充分ではありませんでしたが、指導を快く受け入れる謙虚さがありました。彼はみことばによって満たされた人であったのです。
あなたの場合はどうでしょうか。あなたにも神様から何かが与えられています。それが物であるのか、才能であるのか、賜物であるのかはわかりませんが。神様があなたに与えられている(特別な)ものを認識すること、また与えられるよう求めることが必要です。そして与えられているものを教育や訓練によって、磨き、鍛え、整えていくことも必要でしょう。皆がアポロのように説教者になるわけではありませんが、彼がそうであったように、神のことばによって満たされることは何よりも重要です。

II. 神様からのものによって 奉仕している →アポロは神様から与えられたみことばを、与えられた方法で人々に分かち合いました。能弁な彼はみことばを熱心に、(より)正確に、そして大胆に語りました。イエス様が旧約聖書に示されているメシヤであることを語ったのです。アポロが語った聖書のみことばも、彼の才能も神様から与えられたものです。彼はそれらを神様のために用いました。神様からのみことばによってお仕えしたのです。
あなたの場合はどうでしょうか。(与えられているものは皆違いますが)あなたは与えられているものによって神様にお仕えしていますか。神様から与えられたものを正しい動機と愛をもって人々と分かち合っていますか。

III. 神様からのものによって 益を与えている →アポロは聖書を土台としてみことばを語り、クリスチャンを励まし、クリスチャンの“信仰建設”に貢献しました。彼は霊的生産性のある人でした。みことばに満たされ、みことばによって仕え、神様のために良いものを生み出したのです。彼は神様のみことばで益をもたらしたのです。
あなたの場合はどうでしょうか。あなたのクリスチャンとしての存在、歩み、そして霊的奉仕は良いものを提供しているでしょうか。何が提供されるか以上に、提供する人の霊的状態(信仰の状況)は重要です。霊的歩みをしているクリスチャン、みことばを土台として生活しているクリスチャンの働きは効果的であることを神様は約束してくださっています。(詩篇1:2~3)霊的土台がある時に、神様にあって肉的(物質的・表面的)なことが活かされてくるのです。このようにして、神様から与えられて祝福を受け、人々を祝福することができるのです。

まとめ:神様から与えられたものを、神様のために使う人は、神様の役に立つクリスチャンである →クリスチャンは神様から救いの恵みをいただき、すべての必要なものをいただいています。神様がくださっていることを覚え謙虚になり感謝しましょう。(また与えられることを求めましょう。詩篇81:10)与えられているものを神様のために用いようとする態度、正しい動機を持たせていただきましょう。結果的に良いものを生み出し、良い連鎖を発生させることが期待できます。私たちは物質的にも霊的にも、神様から与えられることによって、与えることが可能となるのです。
神様はアポロの“水注ぎ”(Iコリント3:6)の働きをお用いになりました。彼は神様の役に立つ人でした。アポロがそうであったように私たちは皆不完全ですが、私たちも神様の道具としてお役に立たせていただきましょう。私たちの救い主イエス様は、神ご自身であられながら、私たちを満たすため(富ますため)に奉仕者となってくださいました。そして私たち罪人に祝福(最大の益)をもたらしてくださいました。このお方を覚えつつ、神様のもので満たしていただいて、仕えさせていただき、祝福を経験させていただきましょう。

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