共に苦しみ共に喜ぶ(I コリント12:4~27)

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バプテスマは、イエス様を信じたクリスチャンが、古い自分はイエス様と共に死に、イエス様にあって新しいいのちを受けたことを表明するものです。バプテスマを受けること(授けること)は神様が命令されていることです。そしてイエス様を信じた人が(信じた後で)受けるものです。バプテスマは神様への従順を誓い、教会(信仰)生活を正式にスタートさせる時であり、教会に加入する時です。今回は教会とはどのような共同体であるかについて学びましょう。

① 教会の多様性:皆が違うものを持っている一つのからだ― 今回の箇所に登場する、「いろいろ」とか「部分」とか「一人ひとり」という表現に注目しましょう。教会は一人ひとりが持つ様々な種類の役割によって成り立っています。神様は各々に違う賜物・能力を与え、またそれらをもっている人を加えてくださいます。賜物は、単なる人間的才能や技術ということではなく、神様の主権と超自然の働きにより御霊によって与えられるものです。賜物の目的は、霊的に、人そして教会の徳を高め、イエス様に栄光を帰すことです。一人ひとりが与えられる賜物はそれぞれ違い、それぞれの奉仕や働きは違いますが、賜物は皆同じ御霊から与えられています。一人ひとりが違う賜物を持ち、それぞれが部分となり、教会を形成しているのです。

② 教会の画一性:皆が同じものを持っている一つのからだ― 今回の箇所に登場する、「一つの」とか「同じ」という表現に注目しましょう。教会に加えられたクリスチャンは同じ神様による救いを体験し、同じキリストのからだ(教会)に組み込まれています。イエス様は御霊によりクリスチャンを他のクリスチャンと一つにしてくださいます。御霊はすべてのクリチャンをキリストのからだへと加えてくださいます。クリスチャン一人ひとりは、御霊を内に宿す者とされました。クリスチャンが、生活において御霊の働きの恩恵を受け始めたということです。クリスチャンは同じ御霊の働きに参加しています。教会の一致は、皆がすべての賜物の源であられる同じ御霊を持っていることに見出されるのです。同じ御霊から一人ひとりは賜物を与えられ、御霊のお働きを体験します。クリスチャンは、どの賜物が与えられているかを認識し、謙虚に賜物を用いていくのです。一人ひとりは同じ主お仕えします。“誰にお仕えしているか”という確信が仕え続ける原動力となります。教会に加えられた一人ひとりは同じ神様のお働きに信頼し、用いていただくことができるのです。

③ 教会の統一性:皆が主にあって苦楽を共にする一つのからだ― 教会の部分を形成しているクリスチャン全員はお互いに必要とされ補い合います。ある部分(クリスチャンの役割)が目立つことによって、あるクリスチャンは自身を過大評価し、他者を軽蔑する可能性があります。しかし、人の身体においてもそうであるように、壊れやすい部分、見えない方がいい部分には「見栄えよくするもの」が与えられています。キリスト様のからだである教会も同じように設計されています。神様は目立つ、公に認められる賜物を与えられたクリスチャンと、隠れて目立たない賜物を与えられたクリスチャンをそれぞれ設計されたのです。それは教会が健全に保たれ、各部分(各クリスチャン)が配慮しあうためです。クリスチャンが互いに補いあい、依存しあっていることを認めるためです。キリスト様のからだ(教会)が機能するために全部分は必要不可欠であるという一致の視点を保つことが重要です。
教会の部分を形成しているクリスチャンは、皆がすべてを分かち合います。良いことも悪いことも共有しているのです。クリスチャンはその交わりにおいて相互の愛と気遣いのために召されているのです。教会が一致を実現し、それを保つのであれば、イエス様を尊ぶことになります。(身体の器官が相互に関連しあっているように教会も)一人の苦しみは全体の苦しみとなります。一人の霊的不調は全体の不調につながります。(あなたは兄姉の苦しみを自分の苦しみとしていますか。あなたの霊的不調は他の兄姉の苦しみとなっていることを認識していますか)逆に、一人の祝福は全体の喜びとなるのです。(あなたの信仰の歩みは他の兄姉の祝福となっていますか。あなたは兄姉の祝福を自分事のように喜び感謝していますか)

まとめ:教会の歩みは一人ひとりの歩みの集大成である
イエス様を信じたクリスチャンは地方教会の部分となって歩むべきです。恵みによって救われ、教会に加えられたことを覚え、自分に与えられているもの(賜物)を認識し、それをイエス様のために(そして教会のために)、イエス様の御心にかなうかたちで、使っていただくのです。与えられた役割を喜び、イエス様の前にあって最善を尽くすのです。教会形成は、一つの大きなものを支え担いでいるイメージで考えることができます。より成長・成熟したクリスチャンが重要な部分を支えますが、後から救われたクリスチャンが加えられ、働きを支えることに加わります。最初は未熟なクリスチャンも、成長とともに、より重要な部分で働き、欠くことができない存在となっていくのです。このようにして、一つの世代から次の世代へと教会の働きが受け継がれ、教会形成は神様の恵みとお働きの中で継続していくのです。これは教会のかしらであられるイエス様がお喜びになられ、そのお名前がほめたたえられるためです。

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