私たちは周囲に変化を求めながら、自分を変えることは難しく、また変えることをしようとしない傾向にあります。自分の過ちを認めて、謝罪し、改めるという変化は多くの人にとって簡単なことではありません。神様に対する悔い改めは神様との関係を正しいものへと変える重要な一歩です。今日は永遠の救いをいただくことにおいて、またクリスチャンとして成長していくことにおいて大切な悔い改めについて学んでみましょう。(使徒の働き2:37-40)

①悔い改めの準備 (37節)　→ペテロはペンテコステの出来事を説明し、イエス様がどのようなお方であるかを語りました。(14-36節) ペテロが最後に語ったことは、メシヤなるお方を「あなたがたは十字架につけた」でした。この時点においてまず①人々の心にみことばが到達しました。ペテロによって語られた神様からのメッセージは人々の心を鋭く切り裂いたのです。人々はペテロの語ったことが真実であり、自分たちが行ったことの重大さを認める中で、心が激しく責められるのを身に覚えたのです。みことばを受け入れた彼らは次に②そのみことばに対する正しい応答へと導かれました。「わたしたちはどうしたらよいでしょうか」と声をあげました。自分たちの犯した(犯してきた)罪と向き合った彼らは、その罪をそのままにすることはできなかったのです。神様はみことばを語りかけることによって、私たちの心にも悔い改めるようにと働きかけてくださいます。

②悔い改めの勧め (38節前半)　→ペテロは人々に解決の道は悔い改めることであると述べます。悔い改めは心(考え)を変え、行動を変えることです。示された正しいこと(真実)を受け入れて行動する態度を持つことです。認識を変え、生き方を変え、イエス・キリスト様(神様)との関係を正しいものへと変えようとする姿勢です。イエス様を救い主と信ずる時点において、この悔い改めはほぼ同時に起こることです。自分は今まで間違っていたと本当に認める(謝罪する)ならば、正しいことを素直に受け入れようとすることは自然な流れです。(もちろん認めても悔い改めないこともありますが)　聖書はあなたは神様の前には罪人であると言っています。あなたはそのことを認め悔い改めましたか。

③悔い改めの結果 (38節後半-40節)　→語られた神様からのメッセージを素直に受け入れ、自分の罪を告白することによってどのようなことがもたらされるのでしょうか。まず①罪がゆるされます。神様は私たちに対して常にゆるしの準備をしてくださっているお方です。罪を本当に悔い改める人を神様は必ずゆるしてくださいます。それはイエス様が私たちのために血を流してくださったからです。身代わりに死んでくださったからです。罪人の罪がゆるされる正当な手段を神様の側で用意してくださったからです。罪がゆるされたことにより神様との交流が可能となりました。次に②聖霊なる神様が与えられます。聖書はイエス様を信じた人の心には聖霊なる神様が住まわれると教えています。クリスチャンはその現実を信仰によって受け入れているのです。罪がゆるされ、聖霊を受けた人は救われた人です。救われたクリスチャンは水のバプテスマによって自分の信仰、そして自分が救われていることを表明するのです。さらに③新しい歩みが可能とされます。ペテロはなお神様に反抗している人々を「曲がった時代」と表現しています。世の中は神様の標準から大きくはずれ、滅びへの道を進んでいます。クリスチャンはそのような世にあってみことばを基準とし土台として生活することが可能なのです。

まとめ：本当の悔い改めは永遠の変化をもたらし、歩みにおける成長を実現する　→私たちにとって悔い改めることは難しいことです。しかし、この変化を選択するときに祝福があります。あなたは神様の前に悔い改めて、罪をゆるしていただき、神様のこどもとして人生をスタートさせていただきましたか。もしそうならあなたは永遠の祝福という変化をすでに経験している人です。あなたはクリスチャンとして、生活の中で変えなければならないこと、悔い改めなければならないことがありますか。もしそうならイエス様の身代わりの死を土台として、ゆるされ、変えられる道があること、また悔い改めの先にはクリスチャンとしての成長が用意されていることを覚えて正しい選択をしようではありませんか。