1月1日 心を更えて新年へ

イエス・キリスト様が肉体をお取りになられ、この世界においでになった大きな目的の一つは私たちに真の平和をもたらすためでした。(ルカ1:78-79;2:14)神様が、私たちの生涯においても望んでおられることは、平安のうちに私たちが過ごすことです。(Iテモテ2:2) にもかかわらず、人間の罪のために、この世界には戦争や疫病、災害が絶えません。神様との関係において平和を考える時に、私たちの側の姿勢が常に問われているのです。
新しい年を迎えましたから、“新しい”とか“正月”ということについて考えたいと思います。神様は私たちの成長段階において心を新たにする(更新する)ことを求めておられます。(ローマ12:2)日本語の“正”は最初とかトップであることを意味します。イスラエルの人々がエジプトから解放され、自身の国を成立していくにあたって正月を定めるようにと神様は命令されました。それは(穀物の先端を意味する)アビブの月と呼ばれました。後にイスラエルは捕囚を経験しますが、それからの解放の時は(アッシリヤ語ではじめを意味する)ニサンの月と呼ばれました。私たちクリスチャンの正月はいつなのでしょう。それはそれぞれがイエス様を信じた時です。救われた者は新しい者です。信じた者には新創造のみわざがなされ、それがあがないのはじめとなります。死の後復活されたイエス様は、私たちのために初穂となられました。信じた者の集団である教会は新しいかたまりです。(Iコリント5:7)新しいということは、以前になかったことが実現していることを説明しています。(IIコリント5:17)私たちはアダムのいのちを受け継いでのろいを受ける者となっていましたが、イエス様のいのちを受け継いで祝福を受ける者と変えられました。確かに状態においては新しくなっていない部分を後遺症のように持ち合わせている私たちですが、立場においては、神様との関係において新しくされ平和の交流の中にあるのです。私たちは新しい生き方へと変えられていることを再認識すべきなのです。私たちが神様によって造られたということは、私たちが神様の御手のわざであるということです。(エペソ2:10)そしてそれは重要なことです。(ガラテヤ6:15-16)私たちはキリスト様に象り造られ、新しい人を着る者とされたのです。(エペソ4:24)ですから思考・思うことを新しくし、この世との接触の中で、あがないを経験した者として生きるのです。(エペソ4:23)新生は神様の支配の領域に入ることです。(ヨハネ3:3-7)同時に永続し、罪を犯さない、神のわざを果たすいのちを持つのです。(ヨハネ3:15-16,36)それは神様の御性質にあずかることを意味します。(IIペテロ1:4)新しくされること、キリスト様の内住において、人種・国籍・階級の差別はありません。(コロサイ3:11)新しい立場をいただいた者は、その信仰態度によって成長へと導かれていきます。(コロサイ3:10)私たちはキリスト様にあって神の子であるため(ガラテヤ3:26; 4:5,7)、肉によってではなく、御霊によって歩むこと、そして(御霊によって新しくされたのであるから)御霊と歩調を合わせて歩むことが求められているのです。(ガラテヤ5:16,25)新しくされている私たちは、新たな年を迎えました。今年も外側においては問題が起こってくるでしょう。しかしそのような中にあっても神様は私たちが平然として歩むことを望んでおられ、それをさせようとしておられます。そのことを覚えつつ今年の歩みを始めさせていただきましょう。

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