5月27日 肉の行い

世の中で一番醜いもの、それは人の心です。ですから誰も自分の心とは向き合いたくありません。自身の真の姿を知れば知るほど、自身の罪深さがわかるからです。肉によって支配された人の歩みは恐ろしいものです。今回は肉の行いの罪深さについて考えてみましょう。
ある人の歩みが、今回の箇所にリストされているような罪によって特徴付けられるとするならば、その人は救いをいただいていないか、救われていても御霊に導かれていないことを証明していると言えます。

I. 性に関する罪 (19節)→肉の行いは明らかな特定のかたちでその存在を示します。「不品行」は、誤ったあらゆるかたちでの性的行動・不道徳を説明します。(Iコリント6:18)「汚れ」は道徳的腐敗と堕落であり、「好色」は肉欲的でみだらな生き方、自制のない下品な行動です。

II. 信仰に関する罪 (20節)→「偶像礼拝」は創造主ではなく、創造主によって造られたものを拝むことです。それは間違った神々への礼拝と奉仕です。(Iコリント8:5)「魔術」は薬物を使用することによって行われることも含まれており、しばしば偶像礼拝と関連しています。魔法、占い、まじない等も「魔術」に含まれます。(申命記18:10; I歴代10:13-14; II歴代33:6; 使徒8:9-11; 16:16-18)

III. 人間関係に関する罪 (20~21節)→①感情に関する罪:「敵意」は身分の差、国家間、そして個々の人間関係において起こります。(クリスチャンはこのことから解放されているはずです― ガラテヤ3:28; エペソ2:14-16)「争い」は自己中心的な敵対と競争、そして仲たがいであり、「敵意」の必然的結果です。「そねみ」は他人のような暮らし向きの良さを(過度に)願うことであり、「憤り」は憤怒、そして凶暴な怒りです。
②態度に関する罪:「党派心」は競争や敵対から野望へと発展したもので、自己中心的なものです。(ローマ2:8; IIコリント12:20; ピリピ2:3)「分裂」は意見の相違からの不和であり、あつれきです。「分派」(或いは異端)は宗教的徒党・党派心です。「ねたみ」はうらやむことで、他人のものを所有する(奪う)ことを願うことです。20節の「そねみ」と似ていますが、この語は常に悪い意味をもっており、意地悪さ・執念深さがあります。

IV. アルコールに関する罪 (21節)→最後の二つはアルコールの伴う(暴力的)放縦に関する罪です。(申命記21:20; ローマ13:13; Iコリント5:11; 6:10; エペソ5:18; Iペテロ4:3)

以上のような罪を継続的に、また習慣的に犯している人は、御霊を受けていないことを示しています。(少なくとも人の視点においては、このような人の救いを認識することは困難です)(Iコリント6:11; Iヨハネ3:4-10)仮に救われていても、「神の国を相続する」に相応しい状態では決してありません。(Iコリント6:9-10; エペソ5:5; 黙示録21:8)

まとめ:肉の行いは、自身を破壊し、神様との関係を破壊し、他者との関係を破壊する →肉に支配され、肉に従って生きる人は絶望的です。何一つ良いことがありません。ハンドルもブレーキもない車のように暴走するのみです。私たちクリスチャンはそのようなところから救われ自由となったのです。ですから、神様の恵みと助けによって、常に肉の行いを拒絶し、御霊の導きを選んでいく必要があるのです。

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