9月23日 クリスチャンとしての誇り

ある人が次のように書いています。「今の日本人には『日本』という国に対しての誇りが全くない…人間は「誇り」なくして生きる事はできない。誇れるものが心の中にあるからこそ、人は力強く生きていけるのである」と。
クリスチャンは天の御国の国民です。そのクリスチャンは何を誇りとするのでしょうか。どのような誇りを胸にクリスチャンとして力強く生きていくことができるのでしょうか。
パウロはこの書(ガラテヤ人への手紙)を締めくくろうとしています。この最後の場面においてパウロは、律法主義者への警告を再度行うとともに、キリスト様の教えは内面的・超自然的なものであって、表面的・人間的なのものではないことを語ります。また自分自身のキリスト様のための苦しみについて語り、祝祷で結びとしています。

I. 律法主義者の過ち:肉を誇る (11~13節)
※肉において外見を良くしようとする:律法主義者と呼ばれる人(人が救われるのは自身の行いによってであると信じている人)は、人が自分をどのように見、どのように評価するかを重要視します。
※割礼を強制する:人の目を気にする人は、他の人にも同じことを求めます。割礼を含めて、“~をしなければ救われない”と言うのです
※キリスト様のために苦しむことを拒む:律法主義者は、クリスチャンのふりをしながら、他の人には(割礼などの)外見的なことを強制します。それはクリスチャンではない人が不快感を持ったり、自分を責めたり、迫害をしないためです。
※偽善者である:外見的なことを重要視する律法主義者は、他の人に決まりを守ることを求める一方で、自分は守ろうとさえしないのです。

II. 真の信仰者の祝福:キリスト様を誇る (14~18節)
※主イエス・キリスト様との関係:パウロは主イエス・キリスト様の十字架以外に誇るものはない、誇るものがあってはならないと言っています。クリスチャンはまことの神様と個人的な関係を結びました。神様の所有となりました。それはイエス様の十字架の死によってです。十字架は救い主であられるイエス様のみわざの象徴です。これがクリスチャンの栄光です。救いを適用されたクリスチャンと、この(悪魔がなお支配する)世界との間には主イエス様の十字架が立っています。クリスチャンは、この世界からは十字架につけられた者(死んだ者)という取り扱いを受け、一方この世界も、クリスチャンからは十字架につけられた者という取り扱いを受けます。
※主にある新創造:パウロは、人にとって一番大事なことは、神様によって新しく生まれていることだと断言します。それは人の罪の問題が解決し神様との関係が正しいものとなり、神様のために生きる者となることを意味します。新創造を経験した人は、神様の前に新しい者となり喜ばれる者となることができるのです。
※福音を土台として歩む者への平安と憐れみ:人の救いは神の恵みによるという「基準」、福音という土台によって救いを体験し歩む人には、神様からの平安と憐れみが現実のものとなります。
※主イエス・キリスト様の恵み:これは人の救いに欠くことのできないもの、またクリスチャンの祝された歩みのために欠くことのできないものです。

まとめ:主イエス・キリスト様の十字架はクリスチャンの誇りである
真の救い、本当の幸せを経験するかどうかは、自分、そして自分が行った事に頼るか(自分を信ずるか)、まことの神様、そしてこのお方がしてくださったことに頼るか(神様を信ずるか)にかかっています。つまり、自分を誇るか、神様そして主イエス・キリスト様を誇るかです。パウロは、大切なことは、神様が何をしてくださったかであると言っています。与えられたイエス様との関係を今一度考えましょう。イエス様の素晴らしさを考えましょう。イエス様の十字架の意義を考えましょう。あなたも主イエス・キリスト様の十字架を誇りとし、その誇りを日々のちからとして歩みませんか。

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