5月12日 魂の収穫

作物を育てる人にとって、収穫は嬉しい瞬間であると思います。そこに至るまでの苦労が大きければ大きいほどその喜びもまた大きいものでしょう。イエス様を信じ救われたクリスチャンは、今度は、かつての自分のように失われている人々を「収穫」する人となりました。イエス様はこの点においても模範を残してくださいました。クリスチャンはその模範にならうべきです。それが神様に対する従順であり、神様の御心を行うことであり、霊的成長のカギであるからです。今回はイエス様の、魂の収穫についての姿勢から学びたいと思います。(ヨハネの福音書4章31~38節)

I. それは信仰者の求めるところである (31~34節)
食べ物を調達して戻った弟子たちは、イエス様に食事を勧めました。しかしイエス様は、彼らが知らない食べ物を持っていると仰いました。弟子たちは(そんなことはありえないという思いで)誰かが持ってきたのだろうかと話しました。サマリヤの女性は、イエス様がお語りになった「水」について誤解しましたが、ここで弟子たちは、「食物」について誤解したのです。
イエス様は彼らの誤解を用いて大切なことをお教えになりました。イエス様もお腹が空き、のどが渇いておられたことでしょう。しかしそれらの肉体的必要を満たすよりも大事なことがあると言われるのです。それは、父なる神様の「みこころを行い、そのみわざを成し遂げること」です。それがイエス様にとっては、物質的なものが提供するいかなるものよりも満足を与えるものなのです。霊的に失われた人々を探し出し、福音メッセージを伝え、救いを与えること、これがイエス様をお遣わしになった父なる神様のみこころでありみわざです。これが「サマリヤを通って行かなければならなかった」(4節)イエス様の優先事項です。
私たちもイエス様にならって、魂の収穫を求めるものでありたいと思います。

II. それは信仰者の常の働きである (35~38節)
イエス様は作物の収穫のたとえをお話になりました。「四か月」とは最終の種まきから収穫までの期間と思われます。作物の収穫には一定の期間が存在しますが、魂の収穫は必ずしも同じではないことをイエス様は語られました。つい先ほどみことばの種が蒔かれ、すでにサマリヤの人々の心が備えられていることをイエス様はご存知でした。救いを受ける準備ができている人々が今まさにご自分のもとへ来ようとしている、収穫は今である、遣わされた父なる神様のお働きは先送りにはできない、これがイエス様の仰っておられることです。
福音を伝える働きには祝福の約束があります。永遠のいのちの実を得る喜びの共有と永遠のいのちの実を得る働きの共有です。福音の種を蒔く人がいれば、実を刈り取る人もいます。そこには役割の違いが存在します。しかし、収穫の喜びを分かち合うことができます。また主のために共に労することができます。どの役割をいただくのであれ、またどの部分に関わらせていただくのであれ、伝道は継続していく働きなのです。
私たちもイエス様にならって、魂の収穫を常の働きとするものでありたいと思います。

まとめ:失われた魂を求めておられる主にならい、魂を獲得する働きに励みましょう
私たちは信仰者としての優先事項を再確認する必要があると思います。今日も、多くの人が救いを受けることなく、この世を去っている事実を重く受け止めなければなりません。福音の種は蒔き続けなければなりません。たとえあなたが蒔くだけで終わってしまってもです。その場合、誰かが収穫することになるのか、それは神様に委ねなければなりません。或いは収穫の恵みに与るかもしれません。しかし、その収穫のために、種を蒔き、水を注いだ“前任者”がいたであろうことを忘れてはなりません。皆 収穫の役回りがしたいと思います。目の前でそのことを確認したいと思います。しかしそれは神のご計画の中にあることです。大事なのは、どのような役を仰せつかっても、謙虚にまた忠実にその務めを果たすことです。

 

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