12月15日 遣わされた救い主

「特使」、「特派大使」と呼ばれる人たちがいます。どちらも、国のリーダーや政府からの特別な任務を遂行する責任を負っています。
イエス・キリスト様の降誕の一つの側面は、イエス様が父なる神様から遣わされたということです。父なる神様をあらわし、父なる神様のお考えを実行すること、これがイエス様に委ねられた特別な任務でした。今回はヨハネの福音書から、「遣わされた救い主」であられるイエス様に焦点をあてたいと思います。
父なる神様がイエス様をこの世界に遣わされた目的は、イエス様によって「世が救われるためである」と聖書に書かれています。(3:17)“遣わされる存在”は(代表として)権威を受け、特定の目的のために派遣されるのです。まさに、イエス様は神様の権威と共に、神様の特別な目的のために遣わされたのでした。

I. 父なる神様の御心を行うお方として —イエス様の責任
先ず、イエス様の責任という点から今回のテーマを考えてみましょう。
①イエス様は父なる神様のことば、そして罪のある人間のために救いの道を伝え、教えられるお方です。(3:34; 7:16; 8:26; 12:49;14:24) イエス様は、神様のもとから出たことば、真実を、忠実にお語りになり、またそうされることを一番の喜びとなさいました。
②イエス様は父なる神様に遣わされたお方ですが、父なる神様と(常に)共におられるお方です。(8:16, 29)
③イエス様は、イエス様を個人的に信じ受け入れたクリスチャンになった人を永遠に護られるお方です。(6:39-40)

II. 信ぜられるお方として—人の責任
次に、遣わされたイエス様に対する人の側の責任を考えてみましょう。
遣わすお方を信ずることです。(12:44-45)この聖書箇所においては(イエス様ではなく)父なる神様を信ずること、知ることが強調されています。この「信ずる」ことは、イエス様によって語られることを聞くことが前提となります。(5:24)父なる神様は、神の前に罪のある人間のために、救われる(助かる)方法として、イエス様を遣わしてくださいました。イエス様は人間のために身代わりとなり、十字架の恐ろしい罰をお受けになりました。“神様は私のためにこのことをされたのだ”と信ずる人はだれでも、罪のゆるしと永遠のいのちの約束をいただくことができます。

遣わされたお方を信ずることです。(6:29)この箇所でイエス様は、大事なことは父なる神様がお遣わしになったご自分を信ずることであると言っておられます。それにより、人は霊的に生きる者と変えられ、神様との交流の中で、神様のために生活することができる者とされるのです。(6:57)「永遠のいのち」、いつまでも続く幸いは、父なる神様、そして神の御子であられるイエス様を知ること、信ずることによって得られるのです。(17:3)

遣わされた事実を信ずることです。父なる神様と御子イエス様は一つであられます。遣わされたイエス様を信ずることは、遣わした父なる神様を信ずることです。ですから、“信ずる”には、父なる神様がイエス様を派遣された行為についても含まれます。(17:8, 21, 23, 25)

まとめ:あなたのために遣わされた救い主イエス様を信じましょう、感謝しましょう、賛美しましょう
人は神様の前に罪のある存在です。そしてその存在に相応しいものは罰でした。天地を創造なさったお方が救いの手を差し伸べてくださらなければ、誰も救われないのです。しかし、イエス様は父なる神様のお考えを実行され、罪ある者たちのために救いの道を準備されました。この救いを受け取ったクリスチャンは神様に感謝をささげ、賛美致しましょう。そして今度はイエス様に「遣わされた者」として、イエス様を人々に紹介する者とならせていただきましょう。もし、神様がイエス様を通して準備されたイエス様を信じ受け入れていないのであれば、今日あなたのために遣わされた救い主を信じましょう。

 

 

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