6月6日 私は聖書を信じる⑧

神の御子であられるイエス・キリスト様を信じて、救いをいただいたクリスチャンは、神様の前においてはきよい立場を与えられています。(へブル10:10; 13:12; Iコリント6:11) しかし、クリスチャンは、自分がなお罪を犯す存在であることを知っています。きよい立場ではあっても、きよい状態ではないということです。神様の前においては(イエス様の十字架の身代わりの死によって)過去、現在、そして未来の罪がゆるされています。しかし、なお罪の性質をもっており、罪を犯すのです。そしてそれは地上で生きている限り継続します。それは聖化と呼ばれる過程です。この過程において、クリスチャンはきよい歩みをすることが求められているのです。これは聖書のみことばによってなされることです。今回は、聖書がクリスチャンの歩みをきよめることについて学びます。(詩篇119:9)

I. きよい歩みのススメ:けがれる傾向ゆえ
今回の箇所には「若い人」とありますが、すべての人にあてはまるみことばです。先ず私たちが認識しなければならないことは、罪の性質ゆえ、心にけがれたものを持ち、それが、条件が整う時に外にもあらわれてくるということです。自分もけがれたものを発生させ、周囲も同じようにしているのが現実です。私たちは“悪”を考える時に、見える部分を重要視してしまいがちですが、本当は心の面(内面)を考えなければなりません。外面は内面の反映であるからです。
クリスチャンの心は容器のようなものです。そこに燃料であるみことばが豊かに入っていれば、生活において良いものを発生させることができます。しかし心には他にも外から様々な良くないもの(けがれたもの)が入ってきます。また自分の内側から悪いもの(けがれたもの)がしみだすということもあります。これらのことにより心という容器は決してきよい状態ではないのです。またこの容器は不完全であるため、(穴のあいた容器のように)取り入れたはずのみことばが抜け落ちていくこともあります。そのためみことばは常に“つぎ足す”必要があります。みことばがなくなると、別のもの(けがれたもの)が隙間を埋める可能性があるからです。けがれたものによって満たされた状態で発生するものはどんな質のものか想像できるでしょうか。

II. きよい歩みのススメ:神様との交わりゆえ
なぜきよい歩みが求められているのでしょうか。それは神様との交わりの関係を保つためです。完全にきよいお方と交流するためには、私たちもきよい者でなければならないのです。(イザヤ59:1-2) “聖徒”であることが立場だけのことであるならば、神様との豊かな交わりは経験できないですし、それはクリスチャンとして決して幸せな歩みではありません。クリスチャンがきよさへと向かう歩みをしてこそ、神様をお喜ばせすることができるのです。

III. きよい歩みのススメ:従順による実現ゆえ
“きよい歩み”が単なる高尚な考えであるなら意味がありません。ではどのようにしたらこれが実現できるのでしょうか。それは、私たちの考え方や価値観、優先順位、そして選択等がみことばと照らし合わせられることによってです。みことばによる吟味がなされることによって私たちの歩みが、神様の喜んでくださるものとなる、つまりきよい歩みとなるということです。それは与えられているみことばに従うことによって実現するのです。私たちが積極的に“神様に喜んでいただける者となるように”というところへ向かっていくときに、私たちの歩みの修正がなされ(それを受け入れていくときに)整えられていくのです。

イエス様が人となってこの世界に来られ、十字架で死なれたのは、私たちに聖徒としての立場を与えるだけでなく、私たちが聖徒として歩むためです。(エペソ5:26; テトス2:14) そのために神様は、みことばによって私たちの罪を責め、きよさを促し、成長へと導かれます。それがみことばによる“刈り込み”のプロセスです。(ヨハネ15:3) より良いもの、きよいもの、神様がお喜びになるものを発生させるための神様のお取り扱いです。

まとめ: 聖書のみことばは、それに従う者の歩みをきよいものとする
クリスチャンがきよい歩みをする理由は、聖であられる神様がそれをお求めになっておられるからです。(Iペテロ3:16) 神様を見上げ、みことばに従うクリスチャンがきよい歩みを実現できるのです。信仰の歩みにおいて、きよさが必要であることを認識しましょう。きよい歩みが、神様の御心であることを認識し、きよくありたいと願う者であらせていただきましょう。みことばに従うこと、みことばに正しく応答することによって、神様にきよさを実現していただきましょう。(詩篇51:10)

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