主の受肉の理由①:神の約束を実証するため

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日本の現行の法律では祝日が年に16日ありますが、各祝日の意味を考えたり理解して過ごしている国民はどれほどいるでしょうか。今月私たちはクリスマスを迎えようとしています。一般の多くの人々がどのようにこの日(時季)を過ごすかについては触れるまでもないことですが、クリスチャンはどうでしょうか。今一度、イエス様が人としてお生まれになったことの意味を学び心に留めつつこの月を過ごしていきたいと思います。今回は、イエス様の受肉の理由の一つである、神の約束を実証するため、というポイントを取り上げます。(ローマ15:8~9)

I. 神は御子を遣わすと約束された
神様に従わず、蛇の誘惑に身を任せた最初の人は罪を持つ者、罪を犯す者となりました。それは子孫へと受け継がれ、人類皆が罪の性質を持って生まれ、罪の中に生きる者となりました。しかし、神様の救い、希望、回復のメッセージは最初から与えられました。蛇としてあらわされている悪魔(サタン)を、エバの子孫としてお生まれになるイエス様が打ち滅ぼしてくださる約束です。(創世記3:15)私たちは旧約聖書のいくつかの箇所において、御子イエス様がやがて救い主(メシヤ)として来られることの預言を確認することができます。
(イザヤ9:6; 7:14; ミカ5:2)

御子イエス様がおいでになる預言には二つの要素があります。イエス様が救い主として来られることと、王としてこられるということです。

II. 神は救い主として御子を遣わすと約束された
イエス様が救い主として来られることの預言においては、イエス様の犠牲が強調点となります。イエス様は近しい弟子に裏切られ(詩篇41:9)、見捨てられることになります(ゼカリヤ13:7)イエス様は罪のないお方であられましたが、人類の罪を背負うことにより神様の怒りの対象となり、神様から見捨てられることになりました。(詩篇22:1)イエス様は、本来罰を受けなければならない者たちによって痛めつけられ殺されることとなりました。(詩篇22:7-8)身代わりとなった相手によって苦しめられるという矛盾をお通りになったのです。残酷な仕打ちを受けられた御子は人とは認識できないほどの姿になられました。(イザヤ52:14)メシヤ(救い主)であられしもべであられる御子は、人々のあらゆる悪行の対象となられたのです。(イザヤ53:3-6; ダニエル9:26)イエス様は私たちの救いのために文字通りすべてを投げ出されました。(詩篇22:18)しかし、イエス様は死なれただけの救い主ではありません。死に勝利してよみがえられた救い主です。(詩篇16:8-10; 使徒2:25-28; 13:35)

III. 神は王として御子を遣わすと約束された
神様はアブラハムに対して、子孫から王が出現することを約束しておられました。(創世記17:6,16)アブラハムの孫ヤコブの四男であるユダの家系はイスラエル民族(国家)においても有力であり王権を握ることが預言されていました。(創世記49:9-10)ユダ族のダビデは王となりましたが、その王位は[ユダ族から出た獅子]と呼ばれるメシヤ、つまりイエス様へとつながっていきます。(黙示録5:5)若枝として出現されるイエス様が唯一の王、そして牧者として世界を治められるのです。このことの全面的成就は将来においてです。(イザヤ11:1; エレミヤ23:5; エゼキエル37:24; ゼカリヤ14:9)アブラハム契約、ダビデ契約、そして(ユダヤ人・異邦人の霊的贖いに関する)新しい契約、これらすべてが神様の約束通り成就するのです。

人として来られた御子は救い主と王の役割を担われました。ダビデの子として歓迎されたイエス様ではありましたが、まもなく十字架刑に処せられることとなりました。イエス様は身代わりの犠牲として(救い主として)死なれ、神の御国へとつながる教会を(かしらとして)治めておられます。

まとめ: イエス様の受肉は、神様の忠実さを示している
憐れみ深い神様は私たち人間の堕落のはじめから救いのご計画をしてくださいました。このことに関する神様の約束は忠実に、そして確実に実行に移されたのです。肉体を取ってくださったイエス様は真理であられ、真実に満ちておられます。旧約時代の信者は、その約束の成就、メシヤの出現を待ちわびたのです。私たち新約時代を生きる現代のクリスチャンはすでに起こったこととして、その恵みを、そして効果を現実に体験させていただいているのです。イエス様が肉体を取られた事実は、神様がご自分の約束に忠実であられることをあらわしているのです。

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