秘密を明らかにされる神

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ダニエル書2章には「秘密」が繰り返し登場します。(18,19,28,29,30,47節)
トップシークレットと言われる国家機密であれ、個人の秘密であれ、それらは公になると不利益が生じることを意味しています。しかし神様に秘密と言われるものがあったとしても、それはご自分を守るためではありません。神様は、御心により、ある事柄を公開しておられないのであり、御心ならばそれをいつでも明らかになさいます。今回は、ダニエルが生きた時代に明らかにされた秘密の解き明かしの記事から、神様の偉大さと、このお方に対する私たちの持つべき祈りの姿勢について考えます。

問題が起きる(1~13節): 夢に悩まされたネブカドネツァル王は知者を呼んでその意味を知ろうとしました。しかも彼は夢そのものがどのようなものであったかも答えさせようとしたのです。横暴な命令を出した王は、夢の解き明かしに関連して賞罰を設けました。果たせなければ処刑され、夢とその意味を示すことが出来るなら、贈り物と報酬と栄誉を約束するというものです。“夢を知らせてくれなければ意味を知らせることはできない”と答えた知者たちに対して、王は激しく怒り、処刑の命令が出され、ダニエルたちも処罰の対象となったのです。

神に祈り求める(14~18節): ダニエルは、知者たちを殺すためにやって来た王の親衛隊長に対して賢く対応し、王の命令について尋ねました。また激しく怒っている王のもとに行き、しばらくの猶予期間を求めました。その上でダニエルは、同僚たちと共に神様に対してあわれみを願ったのです。ダニエルたちに、願いが聞かれる確信があったかどうかはわかりませんが、単に自分たちの保身のためではなく、神様の御心が行われることを求めつつ、秘密が明かされることを祈ったのは確かです。

神をほめたたえる(19~23節): 祈りが聞かれ、秘密が明らかになり、ダニエルは先ず神様をほめたたえました。神様を、その知恵とちからのゆえに賛美し、感謝をささげました。
夢の解き明かしにおいて、ダニエルは謙虚さ示しました。共に祈った同僚のことを覚え、このことは、神様の知恵とちからによるものであることを明確にしました。王の前における証言でも、自分の手柄にするのではなく、神様のみわざであることを述べました。これに対して、王も神様に栄光を帰すこととなりました。

まとめ:神様はすべてを支配し知恵とちからを授けるお方
ネブカドネツァル王が見た夢(秘密)は、異邦人の王国の衰退を知らせるものでした。異邦人の王国すべてが完全に打ち壊され、神様の御国が打ち立てられることの預言です。
無理難題を押し付ける王の要求に対して、ダニエルと彼の同僚たちは祈り、神様のあわれみを乞い求めました。
神様は私たちの祈りに対して、基本的には①イエス ②ノー ③待て、のいずれかでお応えになります。私たちの祈りが聞かれないとすれば、それは少なくとも以下の理由が考えられます。①時が来ていない(神様が待てと言っておられる) ②御心にかなわない祈りをしている ③祈る側の罪・不従順・怠慢。
私たちクリスチャンが祈るのは、神様が御心とされること(最善のこと)を最善の方法とタイミングでしてくださると信じているからです。神様の御心は、私たちの考えと同じであるとは限りません。神様の最善の方法・時は、私たちの願うものと同じとは限りません。神様は私たちの都合のよいように動かれるお方ではないということを覚えておかなければなりません。
ダニエルたちは、“たまたま”御心にかなう祈りをしたわけではないはずです。神様の御心を求め、御心に従い、御心を行う人は御心のことを祈るはずです。大事なことは、問題が起こった時に御心がわかるかどうかではなく、日頃神様の御心の中を歩んでいるかどうかです。急に取り繕った“敬虔な祈り”で神様を動かすことはできないでしょう。ダニエルたちのように、単に“助かりたいだけ”でなく、褒美が欲しいからではなく、神様に栄光が帰せられることを願いつつ祈り求める者でありたいです。

 

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