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ある人は色々なことに関心を持ち、その内容やしくみ、そして方法などを深く知ろうとします。このような人は“探究心のある人”と言えるでしょう。クリスチャンが手にした救いは、神様からの偉大な贈り物です。クリスチャンが信仰の歩みを続けていく上で、この贈り物の素晴らしさを探求することは大切なことです。
イエス様の弟子であったペテロは、救いに選ばれた者たちへのメッセージを書いていますが、まず彼は、神様からの希望を確認し(それゆえ神様をあがめ)、信仰の試練の価値を確認し、今回の箇所では(預言者たちとの関連で)救いの偉大さを確認していきます。
偉大な恵みは調べられた(10節)
*預言者たちは「あなたがた」への恵みを預言した:神様は恵み深いお方であられることは旧約の時代においても同様です。(出エジプト記33:19; ヨナ4:2)しかし旧約時代の預言者たちは、自分たちがかつて経験した以上の偉大な恵みのあらわれを予告したのです。(イザ45:22-25; 55:7)
*預言者たちは熱心に尋ね求め/細かく調べた:彼らは、約束された救いを知るために、自分達の書物を熱心に注意深く学びました。彼らは(神様がメシア(キリスト様)において備えてくださる犠牲を通して)信仰により罪からの救いを信じ救われていたのです。しかしイエス様の生涯と死にはどのようなことが含まれているかを十分には理解していませんでした。(ヘブル11:13, 39-40; マタイ13:16-17)イエス様の弟子たちは、メシアであられるイエス様を見、奇蹟を目撃し、みことばを直に聴く特権に与りました。ペテロは(手紙の受け取り人がどれほどの試練に遭っているのであれ)、旧約の最も偉大な預言者さえ経験しなかった立場にあることを教えているのです。そしてこれは現代を生きるクリスチャンにもあてはまることです。
「キリストの御霊」のメッセージは調べられた(11節)
*そのメッセージは、キリスト様の苦難と栄光です:聖霊なる神様が旧約時代の筆者の内に(一時的に)宿り、将来において完成される救いについて書かせたのです。(IIペテロ1:21)
*そのメッセージの意味するところを調べた:預言者達が調べたことは、メシア(救い主)として現れるのはだれなのかということと、その方がいつ来られるのかということです。彼らはこれらの期間(御子イエス様が人としてこの世界に来られる時と地上をさばくために再び来られる時との間)が少なくとも2000年の隔たりがあることを理解してはいませんでした。その間に教会が存在することはなおさらです。現代のクリスチャンは、これら二つの出来事を明確な理解とともに見ることができます。
偉大な恵みのメッセージはあなたにも届いた(12節)
*彼らの“調査”は「あなたがた」のためであることの啓示:到来する救いについて記した旧約の預言者たちは、それが将来の救い主であることを知っていました。彼らはイエス様の十字架後に存在することになるクリスチャンに向けて書いていたのです。(民数記24:17; 申命記18:15)旧約時代の預言者たちには隠されていた神様の恵みが今や明らかにされたのです。そこには、イエス様の死と復活が起こるまでは経験できなかったイエス様とのつながりが含まれています。
*彼らの“調査内容”は「あなたがた」にもたらされた:イエス様の昇天後にお降りになって聖霊の導きとちからにより福音は語られました。新約時代の使徒たちや福音の説教者たちは、旧約時代の預言者達によって書かれた預言が成就すること(したこと)を伝える特権を得たのです。この(今の)時代のクリスチャンは旧約時代の預言者たちにはなかった特権を得ているのです。そしてそれは御使いさえも関心をよせるものなのです。
まとめ:救いの偉大さは調べれば調べるほど輝かしいものに
ペテロは神様からの偉大な救いゆえに賛美をささげています。(3節)私たちクリスチャンは、神様の恵み深いご計画により救いを経験し、現代を生きるクリスチャンとして存在をゆるされています。それは大きな特権です。すでにイエス様は(約2000年前に)この世界に来られ、救いのみわざを成し遂げてくださいました。私たちは、その意味を知り個人的に受け入れる者とされました。再度イエス様がおいでになる前段階において、私たちには聖書が与えられ、聖霊なる神様は内住し、神様のメッセージをより深くより明確に学ぶことが可能になりました。すでに来られた救い主イエス様の恵みに浴しつつ、再度おいでになることを待ち望むことができます。この素晴らしい特権を認識しつつ、救いの素晴らしさをより豊かなかたちで知り感謝する者とならせていただきましょう。