偉大な”石”にかじりつけ!

※メッセージをお聴きになりたい方はこちら↓(音声のみです。再生中に、広告が入る場合があります。ご了承ください。投稿期間は約2カ月です。)

ペテロが自身の手紙の中で語っている、神様に仕える正しい態度(姿勢)について、2番目のポイント(キリスト様に対しての正しい態度)について学んでいきましょう。

今回の箇所に登場する「要石」は、れんが・石などの建物で組み立てたアーチの中央(最上部)に差し入れられ、他の石を固定する役割を果たします。
文語訳聖書で使われている「隅の首石」(隅石)は、建物(たとえば神殿)の角に位置する大きな石で、二つの壁を支える役割を果たします。いずれにしてもこの石はイエス様を指すもので、クリスチャンは、信仰生涯の構築においてこのお方に信頼し、そのご臨在を認め、依存する必要があることを教えています。

①キリスト様のご性質に対する正しい態度(4節):この節の冒頭は原語では命令形ではありませんが、そのニュアンスでペテロは書いていると理解できます。クリスチャンは、イエス様のもとに継続的に来てとどまり続ける必要があります。それは、親しい交わりとともにイエス様のご臨在の中に留まるということです。
*キリスト様は人には捨てられた石:「捨てられ」るとは、検査の後に捨てられることを意味します。イエス様のメシアとしての資格はイスラエルの偽宗教指導者たちによって審査され軽蔑とともに拒絶されたのです。
*キリスト様は神に選ばれた尊い生ける石:イエス様は十字架において死なれましたが、復活され、救われた者たちとの生きた関係をもっておられます。クリスチャンのとりなしのために働いておられ、クリスチャンはこのお方の上に人生を建て上げることが出来るのです。イエス様は父なる神様の御目には尊く選ばれたご存在です。死からの復活を通して、イエス様は(究極的に)本物であることが証明されたのです。このお方への正しい態度とはどのようなものでしょうか。

②キリスト様のみわざに対する正しい態度(5-8節):
*クリスチャンは神の宮を構成する者とされている(5節):クリスチャンはイエス様と一つにされた者であり、イエス様のうちにあるいのちを内にいただいているのです。(ガラテヤ2:20; コロサイ3:5)
旧約時代において神殿(或いは霊的家)は、神様が人とともにおられることの象徴でした。現在は、クリスチャンが神殿(宮)、或いは神様の住まいを構成しています。(イエス様が建物の隅石で)各クリスチャンは(残りの)建物を構成する石です。個々がイエス様とつなぎ合わされ、個々同士もつなぎ合わせられているのです。イエス様は霊においてその建物にお住みになります。
(Iコリント3:16; エペソ2:19-22)
*クリスチャンは聖なる祭司とされている(5節):旧約の祭司と新約の(祭司の務めをする)クリスチャンが共有することがらは多くありますが、祭司のメインとなる特権は神様へのアクセスです。父なる神様の右におられる大祭司であられるイエス様は、クリスチャンを(他者を)とりなす者と任命されました。旧約で祭司は人々のためにいけにえをささげましたが、新約においての祭司職は霊的なささげものをささげる務めを含んでいます。ささげるに相応しい神様への霊的ささげものには、祈り、賛美/感謝、神様の働きのために肉体的力を献げること、人の救い、霊的働き、殉教、献金、善行、宣教の働きが含まれます。
*クリスチャンは霊的成功を約束されている(6-8節):霊的に新しい家のかしら石としてのイエス様の立場は神様によってあらかじめ定められていました。要石であられるイエス様に信頼を置く者は絶対に失望させられることがありません。信仰(神への信頼)は、神様との健全な関係を築く基本です。これにより、歩みにおいて、特に働きにおいて神様をお喜ばせすることができます。(ヘブル11:6)その歩みは霊的に成功するということです。

イエス様を信頼し、イエス様が真実であられることを理解している人は、父なる神様が御子を見るようにイエス様を見ているということです。(4節)一方、イエス様を拒絶し従わない人は、災いを身に受けることになります。永遠のいのちの要石であられるイエス様は、信じない人にとっては障害物となります。強い不信がそこには存在します。神様はすべての人に対してご自分の権威を主張する権限を持っておられます。救いに関して、イエス様に信頼することを拒むなら、世界の最高権威に背くことになります。クリスチャンとして、自身を肉体的/霊的に導き支えるイエス様に信頼することを拒むなら、神様に背くこととなり、父なる神様の懲らしめの対象となります。このお方にどのような態度をとるべきでしょうか。

まとめ:尊ぶべきお方を尊び信頼すべきお方を信頼しよう
要の石であられるお方に、私たちは唯一の救いを見出しました。この隅石であられるお方の救いのみわざを信じ、生ける石としてつながり、神様の家を構成し、霊的に神様に喜ばれるささげものをする(お仕えする)祭司の務めを得たのです。私たちがこのお方に信頼する限り、霊的な祝福は約束されているのです。あなたのキリスト様への態度(姿勢)があなたの信仰の姿を作り上げるのです。

関連記事

  1. 7月14日 恐れなくていい

  2. 12月1日 受肉の究極目的

  3. 8月13日 みことばの働き

  4. 召しに相応しい教会の一致

  5. ラザロの復活-奇蹟のみわざに伴うもの

  6. 1月19日 主の栄光-忍耐

  1. 2024.11.17

    恵みの回顧

  2. 2024.11.17

    導く神の御手(I ペテロ 5:10~14)

  3. 2024.11.10

    霊的警戒アラート(I ペテロ 5:8~9)

  4. 2024.11.03

    牧師の独り言 Vol.28

  5. 2024.11.03

    謙虚さの恵み(I ペテロ 5:5~7)

For those who speak English: Although we do not have an English service, we will do our best to assist you when you come to our service. Please contact us.