善行の主は復活の主(I ペテロ 3:19~22)

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亡骸、十字架、棘の冠、衣、これらは十字架にかけられたイエス様が死後に残していかれたものです。空の墓、布、これらは復活されたイエス様が残していかれたものです。天にお昇りになったイエス様は、今私たちが見ることができる所にはおられません。しかしクリスチャンは、ご自分の復活の約束のことばを残していかれ、実際に復活されたお方を信じています。イエス様がしてくださったこと、今しておられることについて学びましょう。

① 復活の主は勝利を宣言された(19-20節前半)
イエス様はその生きた霊で(体は墓にある状態で)、死と復活との間に、よみ(ハデス)に捕らわれている悪霊たちの所に行かれました。そしてすべての闇の力(罪・サタン・死・地獄)に対する勝利を宣言し、信じる者達の信仰を立証されたのです。
「霊たち」とは、堕落した天使たちで、憎むべき邪悪さゆえに絶え間なく捕らわれています。彼らには悔い改めと赦しの機会はなく、終わりには永遠の火の池に入れられます。(マタイ25:41; 黙示録20:10)
ペテロはさらに説明を加えます。「従わなかった霊たち」とは、ノアの時代からよみに捕らわれている悪霊たちのことかもしれませんし、その性質において類似点を持つ(最も邪悪な世代の代表である)ノアの時代の人々のことを言っているのかもしれません。ノアの時代の人々はノアのメッセージを聞くべきでした。彼らがよみ(ハデス)に送られた理由は、その邪悪さが、神様の寛容さを酷く踏み越えたからです。ノアの時代の悪霊たちは、世界を邪悪さ・不道徳・神への反抗で満たしたのです。120年にわたる義の宣伝者ノアによる呼びかけを聞き、出来上がっていく箱舟を見ても、悔い改める者はいなかったのです。(IIペテロ2:4-5; ユダ6)それゆえ彼らは最後の審判まで永続的に「底知れぬ所」につながれているのです。

② 復活の主は救いを実現された(20節後半-21節)
ノアと彼の家族は大水にも関わらず救われました。この場面で、水は神様が(救いのためではなく)さばきのために用いられたのです。8人が箱舟に乗り、(乗らなかった者たちにはさばきとなった)大洪水を通りましたが、害を受けませんでした。このことは、イエス様を信じて主の“箱舟”に乗り込むことで、救いをいただき、イエス様と結合したクリスチャンの経験と類似しています。イエス様の復活はイエス様の身代わりの死が受け入れられたことを示します。大雨が箱舟の上に下ったように、さばきはイエス様の上に下りました。(信じて)イエス様の中にあるクリスチャンは(安全な箱舟内にいるように)さばきの水を避けて永遠の栄光に入れられるのです。バプテスマはイエス様の復活を象徴するとともに、私たちの霊的リニューアルを示しています。
人がするいかなる行為も正しい良心をもつ方法にはなり得ませんが、イエス様の復活を知り信じたことにより、正しい良心を求める願いは聞き入れられました。御霊による罪の自覚は、信じるという応答、イエス様とイエス様のみわざに全面的に信頼することへと導いたのです。人を罪と罪悪感から解放するのは、表面的な儀式ではなく、死んで復活されたイエス様を信じることです。

③ 復活の主は今も働いておられる(22節)
イエス様は復活の後、卓越・栄光・尊厳・権威・力の位置に揚げられました。(ローマ8:34; エペソ1:20-21; ピリピ2:9-11; ヘブル1:3-9)イエス様は、本来ご自分のものである栄光を手にされたのです。すべての御使い・権威・力は主のもとに服従します。悪魔さえイエス様の赦しなしには何もできないのです。やがてイエス様は、悪魔の働きを終わらせ、完全な平和・義・正しさによる支配を明確にされます。それゆえクリスチャンは(苦難の中にあっても)恐れる必要がないのです。

まとめ:復活の主は私の主
洪水によりノアの箱舟は上下から水で覆われることになりましたが、乗り込んだ8人は無事でした。イエス様を信じた人は、イエス様に完璧な隠れ場を見出し、“水の中”を確かな安全とともに進んでいくことができます。イエス様のご支配が全面的に表される時まで、クリスチャンはそのおいでを待ちつつ、イエス様の栄光を求め続けるべきです。その時まで復活のイエス様を、ことばと行動によって示す者として。

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