主のために生きる(I ペテロ 4:1~6)

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イエス様を自分の救い主と信じて救われてクリスチャンは、イエス様のために生きる者へと変えられました。ペテロはこの章の前半で、イエス様のために生きるとは、①罪をやめること(1-6節)と ②救い主に仕えること(7-11節)であると教えています。今回は前半を学び、クリスチャンが、罪にふけり自身を喜ばせることをやめる三つの理由を考えます。

I. クリスチャンは新しい目的のために生きている(1-2節)
イエス様の受けてくださった苦しみを念頭に、また罪との分離を念頭に、さらには、神様の御心に生きることを念頭に、自分を「武装」するようにと言われています。イエス様は、自分のために苦しんで死んでくださったのですから、自分のために生きるのはやめなさいと言われているのです。クリスチャンは、罪に対して死んだ者である、と考えることによって、主とともに十字架で苦しんだ者であることを認識するようにということです。(ローマ6:11)この教えを真に受け入れた人は罪をやめています。誘惑される場面で、“私は罪に対して死んでいるのであるから、この罪を犯すことはできない”と考え行動するのです。
クリスチャンは、イエス様が苦難において示してくださった態度、目的、原則をもって自らを罪に対して「武装」しなければなりません。クリスチャンが苦難を経験したからといって自動的に罪に対して勝利するわけではありません。完璧な罪との分離は将来に実現することです。死において実現する罪からの解放がクリスチャンのゴールであるなら、地上での残りの時を神様の聖い御心を追求する歩みとすべきです。罪の欲望を満たそうと生きるのではなく、神様とそのみことばに従うのです。

II. クリスチャンは新しい道を歩んでいる(3-4節)
かつてクリスチャンは、神様の御心とはまったく反対の方向を向いて歩んでいました。ペテロは、“もうその時代は終わった、もう十分だ”と言っています。抑制が効かない生き方、(特に性的な)欲望のままにアルコールを交えたあらゆる不道徳に溺れ、偶像礼拝にふける歩みは過去のことであると。仮にクリスチャンがこの類の罪に陥るならば、それは楽しみとはならず、苦しみを与える重荷となるのであると。かつての友人は自分達と違う生き方に驚き不快に思うかもしれません。不敬虔な楽しみに興味がないクリスチャンを奇妙に思うでしょう。

III. クリスチャンは新しい視点をもっている(5-6節)
イエス様はすべての人をさばく準備を整えておられます。イエス様を信じなかった人は、大きな白い御座につかれるイエス様の前に出ることになるのです。(マタイ12:36; ローマ3:19; 14:12; ヘブル4:13)不道徳な歩みをし、クリスチャンを中傷する人を含め、すべてのノンクリスチャンは、神様に対して負債を蓄積していることになります。彼らは永遠をかけてその返済を続けるのです。
一方で福音を聞きイエス様を信じてすでに死んだ人たちがいます。彼らは肉体的には死んでいますが、霊においては勝利とともに永遠に生きる者とされています。地上で生きていた間にすべてのさばきは済み、永遠は神様とともに生きる約束をいただいているのです。

まとめ:主のために生きるクリスチャンは罪に対してNOを選択する
私たちクリスチャンは以前とは違う目的のために生きています。まことの神様のため、救い主イエス様のために生きているのです。私たちは以前とは違う道を歩んでいます。それはイエス様をお喜ばせする道です。私たちは以前とは違う視点を持っています。永遠を神様とともに生きる者として、永遠に価値のあることのために生きるという視点です。これらのことのゆえに、クリスチャンは、救われる前の時のように、罪にふけり、自身を喜ばせることをやめるのです。

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