私は聖書の神を信じる⑤:無限の神ー遍在

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https://youtu.be/f2iW55C06J8

コロナ禍でビデオチャットサービスを利用している人が増えていると思います。世界のどこにいても環境さえ整えば、複数の人々と同時にコミュニケーションをとることができる便利なサービスです。しかし、映像を通じて自分の姿を見せることはでき、会話をすることができても、相手と握手をしたり、何かを手渡したりといった物理的なやりとりは不可能です。物理的(肉体的)には集まっていないからです。人の能力には限界があります。しかし、神様には限界がなくそのご存在は無限です。今回は神様の無限のご性質に含まれる遍在について学びたいと思います。

I. 神の遍在:時間と空間のすべての範囲に存在される(内在性)
詩篇の筆者は、神様がいないところへ行くことは不可能であることを告白しています。(詩篇139:7-10)神様は常に私たちの“現場”におられるのです。霊であられるお方から、私たちは決して逃れることができません。神様を(見ることができるとするならば)見つけることができない場所は存在しないということです。
神様の“存在感”は現在進行形です。どこにでもおられ、どこにいても神ご自身であられるのです。(エレミヤ23:23-24)神様の目はすべての場所にあり(箴言15:3)、その視線はすべての者に注がれているのです。(詩篇33:13-14)

II. 神の遍在:非空間的な存在で、空間に制限されない(超越性)
“神はとてつもなく大きい”といっても、神はどんなものよりも大きいとか、宇宙全体に広がっているとか、頭がこちらで、足は何十億光年も離れたところにあるとういうことではありません。私たちが理解するところの、位置・距離・サイズは神様には適用されないのです。むしろ“神はどこにでもおられ、その全体がそこにおられる”というべきでしょう。
ですから人の手によって造られた建物(空間)に神様がおさまるはずがありません。(I列王8:27; イザヤ66:1)ステパノはイザヤ書を引用し、神様の存在を、人の手による神殿に限定することの誤りを指摘しています。(使徒7:49-50)パウロも同様のことを語り(使徒17:24)、神様がわたしたちの創造主であられるだけでなく、私たちが生きる環境そのものでもあられることを述べています。(使徒17:27-28)

III. 神の遍在:人の応答に対するお取り扱い
神を愛する者に対して:神様は、ご自分を信じ、ご自分に従う者との交わりを実現してくださいます。(イザヤ57:15; 詩篇145:18)それはイエス様のあがないのみわざによるのです。(エペソ2:13)そして常に神様に近くあるようにと呼びかけておられるのです。(ヤコブ4:8)
また、神様は慰め、励ましとなってくださいます。必要を覚える時、常にそこにいてくださるのです。(詩篇46:1)神様の遍在(ご臨在)を、経験を通して確認できることは恵みです。同時に目には見えない神様が、確かに自分に、そして自分を通して働いておられることを確認できることも恵みです。(ガラテヤ2:20)
さらに神様は、導き手となられます。聖霊なる神様が心のうちに住んでくださり(Iコリント3:16)、最後まで信仰者と共に歩んでくださるのです。(マタイ28:20)
邪悪な者、罪を犯す者に対して:神様は関係において、悪い者からは遠くにおられ(箴言15:29)、御顔を隠され(イザヤ59:2; エゼキエル39:24)、究極的には、さばきをなさいます。(アモス9:1-2; マタイ25:41; IIテサロニケ1:9; 黙示録14:10)

まとめ: 遍在なさる神をあがめ、日々の歩みを整えよ
私たちは、遍在を含めた神様の無限について到底理解することはできません。しかし遍在について考える時に、一つはっきりしていることは、誰も神様の存在から逃れることはできないということです。同時にすべての場所に存在することができることは、神の全能と関連しており、いつもそこにおられすべてを知っておられることは、神の全知と関連しています。
神の遍在は神様をおそれ敬う者にとって祝福であり、神様に背く者にとっては不都合な真実です。私たちは本当に小さく弱い私たちを顧みておられる神様の前に謙るべきです。神様の遍在の事実は私たちの歩みを神様がお喜びになるものへと変えるよう促しとなるべきです。目に見える何かに依存しすぎるところから、霊(信仰)の目による歩みへと切り替えるべきです。罪の誘惑にあうとき、正しいことを選ぶ絶対的な動機となるべきです。

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