11月24日 希望の土台-主の苦難

ペテロは生まれつき足の不自由な人が癒されたのは、イエス様のちから(奇跡)によることを述べた後で、さらにイエス様の受けられた十字架の苦しみが人々にとってどのような意味をもつのかを説明していきます。(使徒の働き3:17-26)

①罪人の無知によって苦しまれたイエス様 (17節) →すでにペテロは「あなたがたは…いのちの君を殺しました」(13-15節)と指摘していますが、それは無知のためであったと言っています。本当のことを知らないということは、恐ろしい結果を招く可能性があります。イエス様を十字架につけた人々の多くは、このお方が神様の御子であられるということを知らなかったのです。後にイエス様を信じ、イエス様の救いを人々に伝える人となったパウロも無知のために、クリスチャンを迫害していました。真実を知らない罪人によって死に渡されたイエス様は、十字架上で死ぬ間際に、彼らがゆるされようにとお祈りしてくださいました。それはあなたのための祈りでもあったのです。

②神様のご計画の中で苦しまれたイエス様 (18節) →人々は無知によってイエス様を殺しましたが、神様はイエス様の十字架をご存知であられました。このことは罪人の救いのためにどうしても必要なこととして神様が計画し、定めてくださっていたことだったのです。旧約の時代の預言者達によって語られてきたイエス様の苦しみは、唯一の救いの方法として罪人のために用意されたのです。それはあなたのためにも用意され計画されたのです。

③罪人のゆるしのために苦しまれたイエス様 (19節) →無知であった者達への救いの計画により、罪人がゆるされる方法を得ました。聖い神様がご覧になるときに人間の罪はどんなに大きく多く汚いものでしょうか。しかしそれがすべて完全にぬぐい去られるというのです。本来死後いつまでも続く刑罰を受けなければならない罪人がゆるされるというのです。ゆるされる条件は悔い改めて態度を変えることです。神様を神様として認めず自分勝手に生きてきた罪を認めることです。イエス様の地上でのご生涯の時に自分が存在していたならば、他の人々と同じくイエス様を十字架につけていたであろうことを認めることです。そして自分の身代わりとなって死んでくださったイエス様を個人的な救い主として信ずることです。イエス様はあなたのためにも苦しまれました。それはあなたがゆるされるためなのです。

④罪人の回復のために苦しまれたイエス様 (20-26節) →イエス様によって与えられる救いは罪がゆるされるだけではありません。借金が帳消しになったというだけではなく、溢れる祝福の約束も同時にいただけるということなのです。預言の成就としてイエス様はすでにこの世界に来てくださり、罪人のために死に、葬られ、復活され、天にお帰りになりましたが、再びイエス様は来られ王国を建てあげてくださるということを、預言者達、そして聖書は語っています。イエス様を信じた人は救われた人ですが、なおこの不完全な世界で不完全な体と心をもって生活しています。しかし、やがてイエス様が来られる時、イエス様を信じたクリスチャンは完全な存在へと変えられるのです。その時は救いの完成です。霊的復興の成就です。その祝福をあなたもいただくことができるのです。

まとめ:イエス・キリスト様の御苦しみは罪人に確かな希望の道を切り開いた →ペテロが今回語っていることはこのようなことです。“イエス様はあなたのために苦しまれました、悔い改めましょう、神様はあなたがたを祝福したいお方なのです” 或いは“イエス様は救い主です、このお方を信じましょう、このお方が唯一の救いの道です”となるでしょうか。現在の社会は何が真実で何が正しいことなのか、不確かであいまいな状況です。そのような知るべきことを知らない人間のために神様はイエス様の十字架という痛みと犠牲の伴う救いの方法を用意してくださいました。それは単に罪人の(まことの神様を知らず、このお方を礼拝しない)罪がゆるされるというだけでなく、まことの神様との関係を正しいものへと回復し、この地上で神様を意識して人間らしい生き方をし、また次の世界(天国)で永遠に神様の祝福の中で存在し続けるということなのです。あなたはこの確かな希望をいただきましたか。

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