聖書の神は救いを用意された㉓:イエス様の昇天・高揚の結果

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イエス・キリスト様は、今肉体を持って地上にはおられません。死から復活され昇天され高く揚げられたイエス様は、肉体をもって天において、そしてクリスチャンとの関係においては霊においてお働きをされています。今回は祭司の務めをしておられるイエス様について学びます。

I. イエス様は偉大な大祭司(ヘブル4:14)
旧約のモーセの律法の下にも大祭司は存在しましたが、皆不完全な人間でした。イエス様は、大気圏・天体のある天・第三の天を通られたお方です。人の罪のためにいけにえとなられた「神の子イエス」は偉大な大祭司なのです。

II. イエス様は神に任命された大祭司(ヘブル5:5-10)
イエス様が神の御子であられること、祭司であられることは、父なる神様がこのお方を任命したことを示し、またイエス様が父なる神様に従われたことを示します。(詩篇2:7; 110:4)天に留まっておられたならば救い主としての任務は果たされなかったのですが、イエス様が肉体を取られ、死なれ、よみがえられ、天に上られたことにより、人類に対する救いのみわざは完成されました。この意味において、イエス様は完全な救い主としての栄光をお受けになったのです。
III. イエス様は永遠の大祭司(ヘブル6:20; 7:21)
イエス様が「先駆け」となられたことの中には以下のことが含まれます。①イエス様を信じるクリスチャンも天に行くことを告げられた。②クリスチャンのために様々な栄光を手に入れられた。③クリスチャンを迎え入れ、御前に伴うために天に行かれた。このようにして「とこしえの大祭司」になられました。
イエス様は、レビ(アロン)の子たちとは違って、「神の誓い」によって祭司になられました。このことはイエス様の祭司職が永遠のものであることを意味します。(詩篇110:4)

IV. イエス様は天の幕屋の大祭司(ヘブル8:1-6; 9:24)
イエス様は、旧約聖書で影としてあらかじめ示されてきたすべてのことの成就です。イエス様が天の至聖所に入られ、あがないが完了した時、地上のものは天のものに置き換えられたのです。このお方は、天の神様の御住まいである、聖所とまことの幕屋の奉仕者(英訳)であられます。
イエス様の務めがまさっているのは、仲介する契約が古い契約にまさっているためです。かつてのように動物ではなく、イエス様ご自身がささげられ、ご自分の血が代価としてささげられました。その血は人の罪を覆ったのみならず、取り除いたのです。このことを信じ受け入れたクリスチャンは、毎年罪を思い出す必要はなく、神様との親しい関係の中で平安を持つことができるのです。イエス様が仲介者として神と人との架け橋となられた結果です。
また、その契約がすぐれているのは、さらにすぐれた約束に基づいて制定されているからです。律法の契約では、従うなら祝福が約束され、そうでなければ死の危険(わざわい)が宣告されました。律法は義を要求するものでしたが、実行するためのちからを与えませんでした。しかし、イエス様による新しい契約は無条件の恵みの契約です。
人を罪の結果の罰から救うために、肉体を取ってこの世界に来られたイエス様は、現在(イエス様を信じた人の)罪のちからからの解放(罪に対する勝利)のために執り成しの働きをされており、やがて再臨において現在の罪から解放してくださいます。イエス様は私たちの代表として、霊的な祝福を提供しておられるのです。

まとめ:高く上げられたイエス様はクリスチャンの完全な仲介者であられる

イエス様は私たちと神との間に入ってくださるお方です。(Iテモテ2:5)イエス様は、私たちの救いにおいて、罰を身代わりに受け、(罪のまったくないお方が)罪とされ、信じる者を義としてくださいました。信じた後の信仰生活においても、罪のゆるしにおいて、また祈りにおいて引き続き執り成してくださいます。(ローマ8:34; Iヨハネ1:9; 2:1-2)
私たちは神様との間の唯一の仲介者であられるイエス様のご存在ゆえに、先のこと、死後のこと、永遠のことについて平安をもって臨むことができるのです。完全な仲介者であられるお方の恵みの御座に日々近づいて歩むことができるのです。(ヘブル4:15)

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