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嫁姑の関係が世間で語られる時には、とかく否定的な話になりやすいものですが、ナオミとルツの関係はそのようなものではありません。
時は、イスラエルを22年間さばいたヤイルの時代(紀元前1120年頃)であると思われます。ベツレヘムに住んでいたエフラテ人(イスラエル人)の4人家族が飢饉のため(死海の東側)モアブへ移住します。ナオミは夫とそこで死別。息子たちもモアブの女性とそれぞれ結婚しますが、約10年後二人とも死去。ナオミは(同じく未亡人となった)嫁たちとベツレヘムに帰ろうとしますが、嫁たちには実家に帰るように勧めます。当時未亡人であることは困窮を極めるため、普通であれば住み慣れた地元に留まりあらたな生活の方法を模索する方が賢明だと思われました。一人の嫁はナオミの勧めを受け入れましたが、もう一人の嫁であるルツはナオミと行動を共にすることを決意しました。このルツの決断から何を学ぶことができるでしょうか。(ルツ記 1:1~18)
考察①:ルツは意志を貫いた
考察②:ルツは広い視野を持っていた
教訓①:ブレない信仰者は人ではなく神を見る
教訓②:ブレない信仰者は自分ではなく神を優先する
まとめ:神様を見上げる歩みは確かな歩み
ルツの意志の強さは、神様の導きに対する心の柔らかさから出ています。そこには、神様に従うゆえの堅実な信仰の歩みがあります。また彼女の謙遜さゆえに生み出される着実な成長があります。
ルツはこの後、ベツレヘムで舅エリメレクの親戚ボアズと出会い結婚します。息子オベデが生まれ、オベデからエッサイが生まれ、エッサイからダビデが生まれました。ルツはダビデの曾祖母になったということです。異教の民であり、異邦人であったルツがダビデの系図、つまりイエス様の系図に加えられたのです。ルツの辿ったところから、慈しみ深い神様の救いのご計画とまことの神様に対する柔軟な応答によってもたらされる神様の祝福を見ます。
神様は一人の女性に目を留められた。そしてこの女性は目の前の状況が難しくなる時も神様を見上げ続けました。いつの時代も神様はご自分を信じる者を顧みられます。どのような女性も、男性も。偉大な神様に信頼し委ねること、これこそが確かな歩みの秘訣です。