10月9日 キリスト様の称号

聖書の中には、イエス・キリスト様のお名前・ご称号が数多く登場します。それらはイエス様がどのようなお方であられるかというご性質を説明し、何を行われるかというみわざを説明します。同時にイエス様のお名前は、イエス様が私たちをどのように扱っておられ、また私たちがイエス様の前にあってどのように歩むべきであるのかを教えます。今回は使徒の働きの箇所を中心に、キリスト様のいくつかのお名前について考えてみたいと思います。

I. 聖者/きよい方 (2:27、3:14、13:35) →ペテロとパウロは詩篇16:10の「聖徒」をイエス様に適用しています。イエス様のきよさ、聖とはどのようなものでしょう。それは単にけがれが存在しないというだけでなく、積極的な意味における綺麗さ・美しさを説明しています。完全なきよさを有しておられるイエス様、けがれとの関わりが全くなかったイエス様が、けがれた世界に来られたとは何を意味するでしょうか。それはイエス様のご性質の点から考えるならば、私たちの想像をはるかに超える屈辱です。聖であられるお方が、物質的・表面的けがれの経験にとどまらず、罪とされたことは何を意味するでしょうか。私たち一人ひとりの罪を背負われた聖者、罪人の一人に数えられた聖者、父なる神様から目を背けられすてられた聖者の姿は私たちに何を示すでしょうか。 詩篇16:10は死からよみがえられたイエス様について語られています。イエス様の復活はイエス様が完全に聖であられることを示しています。それは身代わりとなって死に、よみがえられたイエス様に信仰を置く私たちのために、イエス様の聖に与る道筋が備えられたことをも意味します。イエス様を信じ救われた私たちは今、イエス様にあってきよい立場をいただいて聖化の過程を進ませていただいています。それは私たちがイエス様に似た者と変えられていくためです。みことばにより私たちがさらに洗練されてイエス様をあらわす(反射する)者となるためです。

II. いのちの君 (3:15) →イエス様はいのちの源・出発点であられます。私たちの原点であられ、存在の土台です。私たちはこの偉大なお方の御手の中に生かされているのです。その事実は私たちをへりくだらせ、感謝と信頼を促し、主の栄光のために生きることをチャレンジするでしょうか。いのちの君を認める生き方には、真の安全と幸いがあります。真の喜びと満足があります。しかし、罪人はこのお方を殺しました。(私たちもその一人です)生かされている人間が、生かしてくださっているお方を殺してしまうこと以上の矛盾があるでしょうか。私たちは無謀にもいのちの君から独立しようとしました。その延長線上に、神の御子であられるイエス様を十字架につける大きな罪があります。しかし、神様の救いのご計画がこの上にはありました。自殺行為をし、いのちの君に反逆した者たちを神様は慈しんでくださり、ゆるしといのちの道を用意してくださいました。そしてイエス様に対する信仰を持つことを可能としてくださいました。(ヘブル12:2)イエス様を信じて救われた私たちには神様との交流を可能とする霊的いのちが与えられています。いのちの君であられるイエス様とつながり続けることによってわたしたちはクリスチャンとして豊かな歩みを経験することができます。(ヨハネ15:5)

III. さばき主 (10:42)→イエス様は絶対的なさばきの権威をもっておられるお方です。そしてそのさばきの権威は魂が存在するところすべてに及びます。イエス様の前にあっては誰も逃げ隠れすることは出来ず、ごまかすことはできません。人の死でさえこの権威に制限をかけることはできないのです。さばき主であられるイエス様を知っている私たちは、正しい意味においてこのお方を畏れ敬うべきです。また不当な事柄、理不尽な経験をするこの世の中にあって、完全なさばきをしてくださるイエス様に委ねる信仰をもつべきです。

まとめ:キリスト様のお名前はキリスト様の素晴らしさをあらわし、私たちの歩むべき道を示す →キリスト様のお名前には豊かな真理が詰まっています。お名前の一つひとつを黙想してその豊かさを味わうとともに、私たちに対する神様の深い御思いを認識し、神様の恵みによって神様のお喜びになる姿へと成長していきましょう。

 

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